仮想通貨(ビットコイン)の最大の特徴は管理者がいないということ

ビットコインとブロックチェーンの関係

仮想通貨の流通に関しては、不確かな規制状況や、知名度の低さが、市場成長の妨げになっているともいわれています。

2016年、「ブロックチェーン技術を利用したサービスに関する国内外動向調査」というものを、経産省が発表しました。それによると、ブロックチェーンの市場規模は67兆円だということでした。ちょっと想像ができません。

ビットコインはインターネット上で使えるお金のことです

海外では暗号通貨と呼ばれ、国内では仮想通貨と呼ばれています。

仮想通貨の歴史は浅く、運用が開始されたのは2009年です。そこでビットコインが登場しました。

ビットコインは仮想通貨の中の1つの種類です。他に、モナコインやリップルなどが有名です。

1$(ドル)や1円と同じでように、ビットコインにも単位があり、BTC(ビーティーシー)といいます。

2009年、1BTCは1円以下で購入できました。それが、ガツンガツンと値上がり、2017年12月には、1BTCが240万円になったことがあります。この時期、億万長者が続出しました。現在(2018.06.04)は1BTC、85万くらいで推移しています。

実は私もチャッカリおこぼれに預かりました。

ビットコインの最大の特徴は、管理者がいない、ということです。世界各国の政府や中央銀行、金融機関も関与していません。

ある論文がきっかけとなり、仮想通貨が生まれました。その論文を書いた人(集団?)が、サトシ・ナカモトという名なのです。

なんと、日本名ではありませんか。しかし、今でも、どこの誰かは分からないそうです。どうなってんでしょうね。

仮想通貨はインターネット上で、決められたシステムに従って動き続けているのです。そのシステムは誰も管理していません。

管理者も必要なく、決まったサーバーも必要とせずに、強固なネットワークを可能にし、データの書き換えも極めて困難にしています。これまで、本格的なシステムダウンは経験していません。

これこそがブロックチェーン技術の強みなのです。

ブロックチェーンの概要

ブロックチェーンは、ビットコインのしくみを支える根幹となる技術です。ブロックチェーンという技術が、管理者不在にもかかわらず、インターネット上で、デジタル財産を、安全に他の人に手渡すことを可能にしました。

現在の情報システムは、サーバを中心に管理を行うしくみを採用しています。金融機関の取引データなども、このしくみで管理されています。

これに対してブロックチェーンは、P2P(ピア・ツー・ピア)ネットワークを用いて管理する、分散型台帳技術(DLT-Distributed Ledger Technology)を採用しています。

現在の情報システムの多くは、データベースとシステムアプリケーションは個々で保有していますが、ブロックチェーンは、台帳情報(データーベースの一部)を共通化し、個々のシステムの中に、同じデーターベースを保有するのです。要は、台帳情報を共有をして、システムを連携させるのです。

ビットコインの全ての取引の記録は公開されている

過去から現在まで全てのビットコインの取引記録は、誰でも観覧できます。そうすることで、お互いに監視することができます。

また、ビットコインに群がるネットワークのノード(参加者)で、この取引の記録を共有していますので、データの一部がなくなったとしても、他のノードで再生できますので、データがなくなることはありません。

要するに、このブロックチェーンのおかげで、管理者がいないにも関わらず、システムは一度も停止することなく、動き続けているのです。

ブロックチェーンは、あらゆる分野への応用が考えられます

この技術に着目した人たちにより、いろいろな分野への応用のため、日夜、研究開発が進められています。ビットコインの登場以来、このブロックチェーンの技術を用いた、さまざまな仮想通貨が誕生しています。

実際に使用されていないものを入れると、現在では3,000種類はあるといわれています。

各国の政府や中央銀行もブロックチェーンの技術に着目し、独自のデジタル通貨を開発しようと研究しています。金融やエンターテインメントなど、あらゆる分野に応用する動きが加速しています。

ブロックチェーンとは、一定期間の取引をブロックとして、そのブロックの内容が、後ろにあるブロックにより封印されていきながら、データの信頼性を構築していくものです。

多数のノード(参加者)がこの取引履歴を同期することで、信頼性を確保しています。

そもそも、ブロックチェーンはビットコインの技術なのですが、その素晴らしさが認知され、他の応用へと研究が広がっていきました。

ビットコインからブロックチェーンが独立するイメージです。

強固なシステムを構築できるブロックチェーンは、他の仮想通貨やイーサリアムや、フィンテックと呼ばれる、ITや金融を融合した分野で応用しようと、政府や企業により研究が行われています。

フィンテックとは、ファイナンス(Finance)とテクノロジー(Technology)をくっつけた造語です。金融テクノロジーや金融ITのことです。

ブロックチェーンの、1つのブロックには10分間の取引の記録が残る

ブロックチェーンのブロックとは、ビットコインの取引履歴を構成する一部です。

ビットコインの取引は、ハッシュ値でつながれたブロックに格納されます。取引はいろいろな情報と共に、チェーン状に記録されていきます。

ハッシュ値とは、入れたモノを解読不可能な暗号にした値です。たとえば、「お茶」→「dhJh_fa52akkgbflahkk」(これは私がつくったいい加減な値です)のように。これが「お茶」だとは誰にもわかりません。

一旦、ブロックに封印された取引データの内容を書き換えることは、大変困難なしくみになっているのです。

そのブロック処理を行いながら、次のブロックが継ぎ足されていきます。

従来の中央サーバーでの取引は、過去の取引を確定してから、次の取引が行われますが、ブロックチェーンでは、取引が確定していなくても、次に進みます。

その結果、取引履歴が枝分かれした場合、正しいのは一番長いチェーン、というルールがあります。それ以外の枝分かれしたチェーンは、自動的に捨てられていきます。

ブロックは平均でおよそ10分ごとに1ブロックがつくられます。つくられたブロックは、P2P(ピア・ツー・ピア)ネットワークにより、他のビットコイン参加者に共有されるのです。

ブロックチェーンのすごいところは、インターネット上で価値を送ることにあり

昔は、狼煙(のろし)や大きな音、伝書鳩、飛脚、手旗信号などで、情報を伝達しました。やがて電信、モールス信号、電話機、無線機と情報の伝達スピードがアップしていきます。

これらの歴史からでも分かるように、情報の伝達が、社会に革命を起こしてきました。

インターネットでは、不正や改ざんなどの恐れがあるため、第三者の介入なしに、価値ある情報を伝達するのは困難だといわれてきました。

ところが、

2009年に、ブロックチェーンを備えたビットコインが、これを可能にしました。開始以降、攻撃によるシステムダウンを一度も経験していません。

仮想通貨であるビットコインを送るのはもちろん、不動産登記や株式など、その他の価値ある権利、知的財産などの伝達も行おうとしています。

インターネットが社会に革命を起こし、今では生活に欠くことができない存在となったように、ブロックチェーンも近い将来、生活に欠くことができない存在になる可能性を秘めています。

ブロックチェーンにより、銀行ような第三者を必要とせず、直接、価値の伝達が可能になったのは、まさに、革命といえるでしょう。