ビットコインは、どこで、どのようにして購入するのでしょう?
ビットコインを買うのはとても簡単です。ネットで商品を購入するように、ビットコインもネットで簡単に購入できます。また、ビットコインを購入したはいいけれど、安全に管理しなければなりません。
ここでは、そんなノウハウを解説したいと思います。
ビットコインは「取引所」か「販売所」で購入します。でもその違いが分からない
ビットコイン取引所
ビットコインを購入する場合、ほとんどの人は「ビットコイン取引所」から購入します。簡単で手っ取り早いからです。
この取引所では株を購入するのと同じように、「この価格で売りたい」、「この価格で買いたい」と、参加者の人たちが、それぞれ注文を出します。
株取引のように「板情報」というものがあります。
(※bitFlyerの板情報)
緑で囲った数値は、1BTC(ビットコイン)あたり710,689円で、0.3231BTCの売り注文(Ask)が入っているということです。
赤で囲った数値は、1BTC(ビットコイン)あたり710,184円で、0.5034BTCの買い注文(Bid)が入っているということです。
従って、ビットコインを買いたければ、赤で囲った数値を見て、「数量(BTC)」の欄に0.3231と入れて、「価格(BTC/JPY)」の欄に710,689と入れて、「コインを買う」のボタンを押せば、購入できます。
しかし、価格は常に変化していますので、値上がりして購入できない場合もあります。逆に、高い価格で購入してしまうこともあります。
ここでは解説しませんが、いくらになったら購入するといった、指し値注文の方法もあります。
このあたりは株式を購入する方法と同じです。
ビットコイン販売所
ビットコインの運営会社がビットコインを販売しています。これが販売所です。
(※bitFlyerの販売所情報)
販売所では、運営会社が1BTCの価格を決めています。これは取引所で購入するよりも高めの設定となっており、個人が売る場合も、取引所よりも安くなっています。
販売所で売り買いするのは、確かに損になりますが、最大のメリットは、気軽に取引できることでしょう。初心者の方は販売所でビットコインを購入するのがいいかもしれません。画面もシンプルですし。
ビットコインの価格は流動的ですの、たとえ多少高く買ったとしても、すぐに値上がります。もちろん、下がることもありますが。リスク品ですので。
参考までに「GMOコイン」の販売所を見てみましょう。
上記の「bitFlyer」の販売所の価格と違うでしょう?
これは販売会社が独自で販売価格を設定しているからです。ビットコインを安く購入したいのであれば、「GMOコイン」となります。
ここでは取り上げませんが、ビットコインの積立サービスを行っている運営会社もありますので、確認して見てください。
日本にはまだ数台(東京、茨城、大阪、広島、福岡に12台-2018.09.19現在)しかありませんが、「ビットコインATM」も設置されています。

アメリカでは3000台以上あるそうです。結構ありますよね。
仮想通貨の主な取引所
国内で金融庁に登録してある会社は16社ほどあります。この中で主な取引所を取り上げてみましょう。
Zaif(ザイフ)
取り扱い通貨は、ビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)、モナーコイン(MONA)、ネム(NEM/XEM)、ビットコインキャッシュ(BCH)、XCPトークン。
0.0001BTC=70円(1BTC=70万円換算)から購入できます。※仮想通貨により変わります。
Zaifのアカウントにあるビットコインを、マネパカードにチャージできます。BTC、ETH、MONAコインで積立ができます。
Zaifはトークンを扱っています。将来のデジタル産業革命を見据えて、ZAIFトークンを誕生させました。「ZAIFトークン」で検索すれば、たくさん出てきますので、ご確認ください。ここでは詳しく説明いたしません。
テックビューロ株式会社。2014年6月設立。
本社住所、大阪府大阪市西区西本町1-4-1オリックス本町ビル4F。
GMOコイン
取り扱い通貨は、ビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)、リップル(XRP)、ライトコイン(LTC)、ビットコインキャッシュ(BCH)、イーサリアムクラシック(ETC)。
0.0001BTC=70円(1BTC=70万円換算)から購入できます。※仮想通貨により変わります。
証券会社やFX事業も展開しております。このようにセキュリティがしっかりしている会社を選択することは必須でしょう。
東証一部上場のGMOインターネットグループ GMOコイン株式会社。2017年5月末日サービス開始。
本社住所、東京都渋谷区桜丘町20-1 渋谷インフォスタワー
DMM Bitcoin
ローラ、カッコいいっスね。いやいや、趣旨からはずれました。
取り扱い通貨は、ビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)、リップル(XRP)、ライトコイン(LTC)、ビットコインキャッシュ(BCH)、イーサリアムクラシック(ETC)、ネム(NEM/XEM)。
0.001BTC=700円(1BTC=70万円換算)から購入できます。※仮想通貨により変わります。
キャッシュバックキャンペーンがありますので、ホームページでしっかり確認してください。タダでビットコインがもらえます。
母体はDMMグループですので、セキュリティも万全で運営はしっかりしています。間違いなく口座開設候補のひとつでしょう。ローラもいいし。
株式会社 DMM Bitcoin。2017年12月仮想通貨交換業事業者登録認可。
本社住所、東京都中央区日本橋2-7-1東京日本橋タワー10階
bitbank(ビットバンク)
取り扱い通貨は、ビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)、リップル(XRP)、ライトコイン(LTC)、ビットコインキャッシュ(BCH)、モナーコイン(MONA)。
0.0001BTC=70円(1BTC=70万円換算)から購入できます。※仮想通貨により変わります。
スマホで取引を行いたい人は、bitbankは最適です。
強制的に20%以下の維持率でロスカットされます(勝手に売られます)ので、追証はありません。追証なしはbitbankだけの特徴です。
bifbankは20倍のレバレッジで取引できます。追証がありませんので、自動的にロスカットされます。
ビットバンク株式会社。2014年5月設立。
本社住所、東京都品川区西五反田7丁目20-9 KDX西五反田ビル7F
その他
BITPoint(ビットポイント)、BTCBOX、BitTrade(ビットトレード)、VCTRADE(VCトレード)、QUOINE(コインエクスチェンジ)、bitFlyer(ビットフライヤー)など、優秀な取引所はあります。
その他だからといって、決して悪いわけではありません。割愛させていただいただけです。
レバレッジが大きかったり、手数料が低かったり、取り扱い仮想通貨の種類、最小購入額が0.01BTC=7000円(1BTC=70万円換算)だったりと、各社それぞれ特徴があります。
ウォレットはビットコインの受取、送金、保管に欠かせない
ウォレットとは仮想通貨(ビットコイン)の財布のことです。
ウォレットは、ビットコインを受取ったり送金したり、保管するときに使用します。このアプリケーションはビットコインを始める上で欠かせません。
モバイルウォレット形式が一般的でしょう。スマートフォンにアプリを入れて使用します。
breadwallet(ブレードウォレット)というウォレットが有名で、無料でダウンロードできます。
購入した仮想通貨をbreadwallet(ブレードウォレット)に入れ、品物を購入したり、送金したりするのに使用します。
breadwallet(ブレードウォレット)は1通貨しか格納できません。ビットコインだけを管理する場合は、とてもよいアプリです。
ビットコインの送金、別会社が作成したウォレット間でも可能です。もちろん、パソコンで使えるウォレットもあります。
ビットコインのウォレットは、外部のサーバーでブロックチェーンのヘッダーのみダウンロードするSPV(Simplified Payment Verification)クライアント型と、ビットコインのネットワークにつながっている完全クライアント型があります。
SPVはダウンロードの時間を短縮することができ、ライトユーザーには有効でしょう。
他にTrezor(トレザー)というUSBのようなものがあります。これは、インターネットにつながっていないコールドウォレットですので、強固なセキュリティとなります。
どのビットコイン取引所を選択すればいい? そのポイントとは
国内に多くの取引所がありましたが、法整備が進み、淘汰されていきました。中には信用できないいい加減な取引所が存在したことも事実です。
真新しいところでは、Coincheckのハッキング事件やマウントゴックス事件、ビットフィットネス事件は、取引所の問題が表面化したものです。このような事件が発生するたびに、取引所の選択の重要性が浮かび上がってくるのです。仮想通貨は、まだまだ過渡期にあるのでしょう。
FXの取引が始まった頃のことと似通っています。少ないお金で大量に購入できる高レバレッジをうたい文句に、たくさんのFXの会社ができました。それらは深刻なシステムエラーを何度も繰り返したり、会社と顧客の資産をごちゃ混ぜにしたり、ひどいところでは、お客のお金を持ってトンズラする会社もありました。
ビットコインも同じような運命を辿ってたようなきがします。
そのようなわけで、取引所の選択はとても重要になります。
選ぶポイントとしまして、第一に運営会社が信頼できるかどうか、取引所の安全性でしょう。システムの安全性はもちろん、会社の資産と顧客の資産が、ちゃんと分割されているかも重要です。
提携している銀行も重要です。どんな入金サービスがあるのか、手数料はかかるのか。入金は無料ですが、お金を引き出すときに手数料が取られる場合もあります。しっかり確認しておきましょう。
スマホ対応か、見やすいチャートか、取引のツールの使い勝手はどうか、テクニカル分析の情報が多くあるか、などがチェックすべき点でしょう。
上記にあげた取引所から選択しておけば、その点はクリアできるのではないでしょうか。もちろん、絶対という言葉はございません。
アカウントの作成はとても簡単
取引所を選択したら、アカウントを作ります。
メールアドレス、運転免許証や各種健康保険証、銀行口座の登録で、すぐにアカウントが開設されます。運転免許証や保険証は、スマホで撮った写真を、データとしてパソコンで送ります。スマホからでもオーケーです。
続いて、仮想通貨を購入するために、銀行から開設したアカウントに入金します。金額の制限はない場合が多いですが、分かりやすい額にしたほうがいいでしょうね。
仮想通貨の取引は、一部例外はありますが、ほぼ24時間365日可能です。もちろんレートも24時間365日動き続けています。土日にレートの更新が行われないFXと違い、仮想通貨は動き続けていますので取引が可能です。
自己管理の徹底が必要
仮想通貨の保管に関しては、取引所で管理する方法と、自分で管理する方法に大別されます。
アカウントを開設して、そこの取引所で仮想通貨を購入すると、自動的に取引所で管理されることになります。さまざまな事件が発生したせいもあり、国内の取引所は仮想通貨の保管管理は徹底しています。襟を正すといったところでしょうか。
セキュリティ性の高い暗号化通信を採用したり、コールドウォレットの対応、また、複数署名を必要とするマルチシグにも対応させたりしています。
この状態でわたしたちは、何もする必要はありません。何もというのは大げさですが、パスワードを忘れないようにすることや、スマホなどで2段階認証の設定をする程度でしょう。あとは取引所に全部お任せとなります。
とはいえ、取引所がハッキングされるリスクはゼロではありません。そうなると、せっかく購入した仮想通貨がなくなってしまうことも考えられます。
取得したビットコインを、取引所ではなく、スマートフォンのウォレットで保管するという方法もあります。実際のお店でビットコインを使いたい場合は便利です。
その場合、自己管理を徹底しなければなりません。スマホをなくしてしなっても、復元パスを覚えていれば、アプリを入れ直して復元が可能です。
取引所の場合であれば、パスワードやログインIDを忘れてしまっても、本人確認を行うことで、アカウントは復元できます。
それぞれ、メリットやデメリットがあります。用途によって使い分けをするのがよいでしょう。