ビットコインで買い物をしよう
その前にビットコインの価格を確認しましょう
このことは、ビットコインの取引をしている人でさえ、意外と知らない場合があります。頭に入れておいたほうがよいでしょう。
ビットコインには、東京証券取引所のような取引所はありません。上場された企業の株価は、東京証券取引所で価格(もちろん変動します)は決まっていますが、ビットコインの場合、世界中に取引所がありますので、各取引所によってレートが違います。各国の取引所によっては、1BTCで1000円くらい異なる場合もあります。
あなたが売買している取引所の取引の画面で、価格を確認することになります。もちろ、スマートフォンで価格を確認することもできます。24時間365日いつでも確認できます。
一般的には、チャートを見て確認します。チャートとは、今までの相場の動きをグラフにして見やすくしたものです。
下記の画像は日足(ひあし)チャートです。棒状のグラフは1日の価格の動きを表しています。1つの棒グラフが1日です。ここでは詳しく説明いたしませんが、株取引のチャートと見方は同じです。
横軸が日付で縦軸が価格です。
これは月足(つきあし)チャートです。
値動きは上図の日足チャートと同じですが、1つの棒グラフが一ヶ月になっています。年単位で見ると、すごい値動きですね。一時は1BCT220万円になったことが分かります。現在(2018.09.21)は、72万円くらいです。それでもすごい価格ですよね。
取引所によって、チャートの形が異なるものもありますが、基本は同じです。相場の動きが大きい場合、取引所によって、かなりずれる場合があります。このことを知っている投資家は、このずれを利用して、取引をする人もいます。安い取引所で買って、高い取引所で売って差額を利益にします。
ビットコインを実店舗で支払う
購入したビットコインは、実際のお店で使うことができます。まだまだ少ないかもしれませんが、利用できる実店舗は広がりを見せています。
レストランや店舗、小規模なお店、バーなどを中心に扱えるところが増えています。ビックカメラやコジマの一部の店舗、ソフマップ、メガネスーパーなどでも利用できます。ネットショップでは、DMM.comや、ネット通販のイーベイが導入を始めました。
スターバックススコーヒー、デル、マイクロソフトもビットコインの決済に対応しています。
入金サービスや手数料などでメリットがあるので、店舗にとっても、ビットコインの導入に関しては、敷居が低いといわれています。
取得したビットコインは、取引所に入れたままでは使用できません。使用するには、あなたのウォレットに入れなければなりません。あなたのアカウントから、あなたのウォレットへ、ビットコインアドレスを指定して送金できます。
ウォレットにさえ入れておけば、実店舗で買い物したときの支払いは簡単です。会計のときに端末などで2次元コードを見せてくれますので、スマホのアプリで読み込めば、あっという間に支払いが済みます。スマホで2次元コードを読み取るだけです。
ビットコインを外国にいる人に送りたい
普通は、外国への送金は、数千円程度の海外送金手数料がかかります。でもビットコインであれば、送金コストは十数円です。
さらに、ビットコインでの送金の利点は、24時間365日、ほとんどリアルタイムで送金できることです。ビットコインは海外送金にとても便利なのです。
送金するには、送り先のビットコインアドレスが必要です。これはメアドのようなものです。世界中で異なります。このビットコインアドレスさえ知っていれば、誰でも送金できます。
このアドレスは世界にたった1つしかありませんが、このビットコインアドレス(たとえば、56RuLZ5hokzH1jGiHLpkGYWP6c)だけでは、個人を判別することはできません。注意しなければならないことは、このアドレスを間違えたらアウトということです。どこの誰に送られたのか、もうわかりません。
ビットコインアドレスはQRコードで表示できます。これをスマホで読み込んで、簡単に送金できます。
送金するとビットコインのネットワーク全体で検証が始まります。しばらくは「未承認」と表示されているはずです。1回目の承認は10分くらいです。その後何回も承認が重ねられていきます。この承認の数が増えるほど、取引の安全性が増していくわけです。銀行のように直ちに確定するのとは、ちょっと違いますね。
ビットコインを紛失してからでは、もう遅い。自己管理は徹底しましょう
ビットコインの保管に関して、いろいろなリスクがあります。最たるものは、販売所のハッキングですが、これは個人ではどうしようもありません。
直近(2018.09.18)で、zaifがハッキング被害に遭い、約67億円の仮想通貨が流出しました。実は、わたしはzaifのアカウントをもっておりまして、ドキッとしたのですが、わたしの時価総額は無事でした。
参考までに。

このように、個人ではどうにも対処できない事故もありますが、個人で対応できるリスク管理はちゃんと行いましょう。
まずは、フィッシング詐欺です。あなたが使っている取引所にそっくりなウォレットに誘導して、あなたのパスワードなどを盗む詐欺のことです。
今回のzaifのようなハッキング事故がなく、取引所のセキュリティが万全だとしても、パスワードやログインIDを盗まれたらアウトです。実際にフィッシング詐欺に遭い、ログイン情報を盗まれて、ビットコインを盗まれてしまった事例はあります。
あなたの管理が不十分で、パスワードが分からなくなり、スマホウォレットを再現できずに、ビットコインをなくしてしまうケースも考えられます。
アプリのほとんどは、復元パスフレーズに対応しています。復元パスフレーズは、意味不明の単語を並べただけの文字です。たいていは12~24文字です。
スマホをなくしてしまったとしても、復元パスフレーズさえ覚えておけば、ビットコインを再現することができます。復元パスフレーズはちゃんと管理して、他人には絶対に教えないよう注意しましょう。
送金を間違えてしまうリスクもあります。P2Pを使用した分散型ネットワークでは、送ってまったあとは、もう、元には戻せません。銀行での送金は、組戻し(取り消すこと)できますが、誤ったビットコインアドレスで、見知らぬ他人に送ってしまうと、完全にアウトです。取り返しがつきません。
自己管理は徹底してください。
ビットコインを売りたい
簡単に現金化できるのも、ビットコインのメリットでしょう。
ビットコインを手に入れたはよいのですが、支払いに使えるところは、増えてきたとは言え、現実にはまだまだ多くはありません。
手に入れたビットコインを現金にしたくなりますよね。
簡単に現金化することができます。
ビットコイン取引所で現金化しましょう。ビットコイン取引所はビットコインを購入することも売ることもできます。そもそも、ビットコインを購入するほとんどの人は、ビットコインで品物を購入したいからではありません。将来の値上がりを期待して買っているのです。株やFXと同じ、投機目的です。当然、売るタイミングによっては損をすることもあります。24時間365日取引が可能ですので、盆や正月も売買できます。
販売所でも売却は可能です。
買値と売値には価格差があります。なぜでしょう?
これをスプレッドといいまして、一般的には、売値よりも買値の方が高いです。たとえば、10万円でビットコインを購入して、すぐに売ると、9万9000円ということもあります。
この差が、運営業者の利益となります。手数料が無料なのも、この価格差があるからなのです。業者によってスプレッドは違います。差の少ない業者を選択するものひとつの方法でしょう。
ビットコインを買ったいいが、税金はどうなる?
ビットコインの取引で利益を得たときは、利益分が所得の扱いになります。会社の給与と同様に、所得税を納める必要があります。納めなければ、最悪は刑事罰が与えられます。
ということだけは、頭に入れておきましょう。
給与所得や退職所得など以外で収入が20万円以上ある場合、雑所得として、確定申告をしなければなりません。
ビットコインを売った時点で得た利益が課税対象となります。従って、売らずにビットコインが値上がった場合は、課税対象にはなりません。
ビットコインの値上がりが続いている中で、売り買いをしていると、意外と簡単に20万円の利益はでてしまいます。
確定申告のことは、ちゃんと頭に入れておいてください。
社会貢献としてビットコインを利用したい
ビットコインは海外へ送金する額は少額から可能です。そして、個人に直接ビットコインを送ることができます。
ビットコインはこの性質を利用すると、まさに、寄付にはもってこい、なのではないでしょうか。QRコード(ビットコインアドレス)さえわかれば、世界中どこへでも寄付することができます。
必要な人へ直接送金できますので、銀行が介入することもありません。
また、アドレスを確認すれば、入金額や合計も簡単にわかります。たとえば、中間で管理する人が寄付だけもらっておいて、必要な人に届かなかった、などということはありません。募金を他の人に横取りされることもありません。
少額からでも送れますので、たとば、100円とか500円とか、送金できます。
これって、素晴らしいことではありませんか。