中食(なかしょく)好調
富士経済のフィールドリサーチによると、2016年は国内の外食産業市場におき、2015年比で0.7パーセント増となり、33兆2,806億円になるだろうと発表。
138業態の団体や関連企業の聞き取り調査により推計したデーターです。
コンビニやファーストフードなどのドーナツやスナックの、お持ち帰りの品が伸びています。
分野別では、ファーストフードの3.4パーセント増、3兆458億円の見込み。
コンビニ各社の店頭カウンターでの揚げ物など商品の充実、「ちょいのみ」など、アルコール類を強化した、牛丼各社や、マグドナルドの回復があげられます。
持ち帰り総菜(そうざい)は2.4パーセント増しの7兆1,624億円と好調。
プレミアムハンバーガーなど高価格帯が、23.3パーセント増しの、72億円と最も伸び率が高い。
インターネットの口コミなどで、アメリカのバーガースタンド、Shake Shack(シェイクシャック)が認知度をあげています。
続いて成長率が高いのは、天丼、天ぷらの21.3パーセント。
成長率の高い外食産業を表にまとめると、
プレミアムハンバーガー | 23.3パーセント | 72億円 |
天丼・天ぷら | 21.3パーセント | 259億円 |
スキー場の飲食施設 | 17.2パーセント | 306億円 |
カツ丼・トンカツ | 16.4パーセント | 444億円 |
ハンバーグ・ステーキ | 11.6パーセント | 1,060億円 |
しゃぶしゃぶ・すき焼き | 10.8パーセント | 1,300億円 |
パスタ・ピザ(短時間での提供) | 10.0パーセント | 99億円 |
共働きや高齢化の増加で、家で揚げ物はせずに、外食を利用する傾向が広がっています。
天丼のチェーン店「てんや」は、ちょいのみ需要も取り込み、好調な売り上げを維持しています。
雪不足だった前年の反動でスキー場での飲食施設も伸びています。
その他、牛タン料理専門店、ブラジル風バーベキューのシュラスコ料理専門店なども成長市場として注目されます。
※中食とは、
コンビニやスーパー、ファーストフード店などでのテイクアウト、ピザや寿司などのデリバリー(配達)やケータリング(出前)のこと。
※シュラスコ料理とは、
鉄串に牛肉や豚肉、鶏肉を刺し通し、荒塩(岩塩)をふって炭火でじっくり焼く、ブラジルをはじめとする南アメリカの肉料理。