ノラクラミミズ,トゲアリトゲナシトゲトゲ,クビキリギス←変な名前の生き物

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こんな生き物知っていますか?

ノラクラミミズ

何もすることもなく、ぶらぶらしている人や怠けて遊んでいる人を「のらくら」とか「のらくら者」といいます。ノラクラミミズという名をもつミミズがいます。ミミズの世界にも「のらくら者」がいるのでしょうか?

ノラクラミミズは陸生の大型ミミズで、動作がゆっくりしています。その動きの様子から、このミミズはノラクラミミズという名が付けられました。ノラクラだからといって、もちろん、怠けて遊んでいるわけではありません。

メモ

フトミミズ科です。東北から九州の広域で分布します。大きさは150ミリから250ミリ。体の色は茶色。第19体節に体節に雄性孔があります。第17、第18、第20、第21体節に吸盤状性徴を持ちます。環帯上に剛毛線があるが、剛毛はありません、地表より3センチから10センチの糞を盛り上げ、糞塔を作ります。

体節……前後に連続して動物体を構成する基本的に同一な構造単位。環形動物では同じ器官を具えた同形の体節から成り、節足動物では頭部・胸部・腹部で体節に差異が見られる。脊椎動物も、発生的にみると体節構造をもつ。(広辞苑から引用)

雄性……雄(おす)に共通する性質(広辞苑から引用)

性徴……(sex character)雌雄異体の動物、特に人や哺乳類で、男女・雌雄の性を判別する基準となる形質。第一次性徴と第二次性徴とに分ける。第一次性徴は、狭義には生殖腺、広義には付属する生殖器の特徴、第二次性徴は、第一次性徴以外の性に付随する特質(例えばシカの雄の角、ライオンの雄のたてがみ、哺乳類の雌の乳房など)をいう。性形質。(広辞苑から引用)

環帯……シダ植物の胞子嚢に生じる厚膜細胞が1列に並んでできる帯状組織。この特殊細胞組織の収縮により胞子嚢壁が裂けて,その結果胞子が外に放出される。(広辞苑から引用)

トゲアリトゲナシトゲトゲ

この虫はトゲがあるのでしょうか、ないのでしょうか?

植物の葉を食べて生きていることから、ハムシ(葉虫)と名付けられた昆虫がいます。これは種類が多く、その仲間の中に、体にトゲをもつためトゲトゲと呼ばれている虫がいます。その中から、今度はトゲのないものが出てきて、それはトゲナシトゲトゲと呼ばれています。そのトゲナシトゲトゲの仲間にも、トゲをもつものがいて、トゲのあるトゲナシトゲトゲですので、愛好者のあいだではトゲアリトゲナシトゲトゲと、矛盾した名前で俗称されています。もう何が何だか訳が分かりません。

メモ

ハムシ科トゲハムシ亜科です。写真イラストはブラジルのトゲアリトゲナシトゲトゲです。大きさは約7ミリ。後部にトゲがあります。トゲナシトゲトゲは図鑑などではホソヒラタハムシという名で呼ばれており、ブラジル産の本種にはベニモントゲホソヒラタハムシとい名がつけられています。

クビキリギス

この昆虫はキリギリスの仲間です。クビキリギスのギスはキリギリスを略したものです。クビキリとギスを区切って読むと、クビキリは首切りが連想されますが、まさにそのとおりで、クビキリは首切りということなのです。

なぜクビキリなのか?

子供たちがこの虫を捕らえ、衣服などに噛みつかせて遊びます。噛みつくとなかなか離れずに、無理矢理引き離そうとすると、首がちぎれてしまうことがあります。そこからこの名前がついたという説があります。

メモ

キリギリス科です。関東地方以西、九州、四国に分布します。大きさは35ミリから42ミリ程度。ツバサの端まで60ミリ前後、体の色は緑色または黄褐色、濃褐色です。頭部は円錐型で複眼は楕円形です。春に産卵し、幼虫は草原で育ち、秋に成虫になります。成虫で越冬し、翌年6月から7月ことまで生きます。