クマサカガイ,ハダカゾウクラゲ,テンシノツバサガイ,テンニョノカムリ←変な名前の生き物

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こんな生き物知っていますか?

クマサカガイ

クマサカガイにはたいへん変わった習性があります。上部の絵のように、クマサカガイの貝殻には他の貝殻や小石がいくつもくっついています。それは自分でくっつけたものなのです。その目的については、カムフラージュまたは貝殻の補強のためではないかといわれています。

クマサカガイのクマサカは義経伝説に登場する盗賊の熊坂長範(くまさかちょうはん)のことです。小石や貝殻をくっつけているさまを、熊坂が泥棒の七つ道具を背負っている姿に見立てて、クマサカガイと名付けました。

メモ

クマサカガイ科の巻き貝です。房総半島以南に分布します。大きさは5センチから10センチ程度。クマサカガイには小石を多くつけるものと、貝殻を多くつけるものがいて、英語ではシャレて前者をgeologist(ジェオロジスト-地質学者)といい、後者をconchologist(コンコロジスト-貝殻学者)などと呼びます。

ハダカゾウクラゲ

ハダカゾウクラゲにはクラゲという名がついていますが、これはクラゲではありません。巻き貝の一種につけられている名前です。この貝はたいへん変わった姿をしています。巻き貝でありながら、殻は退化しており、裸の状態で生きています。半透明の体は寒天質で軟らかく、クラゲを連想させます。ゾウという名が付いているのは、吻(ふん)が象の鼻のように伸びているからです。裸でゾウの鼻のような吻を持ち、クラゲのような存在だから、ハダカゾウクラゲなのです。

メモ

ハダカゾウクラゲ科です。太平洋の黒潮流域に分布します。海表面から水深600メートルまでのあいだに生息します。大きさは15センチから20センチ程度。細長い吻と、先が二つに分かれた尾ビレのような後部をもっていて、腹を上にして及びます。カイアシ類やサルパなどを捕食します。

吻(ふん)……動物の口またはその周辺から突出した管状構造、または突出しうる伸縮可能の構造。象の鼻の先端、昆虫の吸い型口器の類。口さき。くちびる。(広辞苑から引用)

サルパ……サルパ目サルパ亜目の尾索類の総称。海の表層を浮遊。体は透明で樽状、長さ数センチメートル。筋肉の束が樽のたがのように配列するが、ウミタル類のように完全な環状にならず、複雑に接着している。有性と無性の時期のある世代交代を行う。(広辞苑から引用)

テンシノツバサガイ

英語ではエンジェル・ウィング(天使の翼)と呼ばれています。和名であるテンシノツバサガイは英語名を直訳したものです。この貝殻を並べてみれば、なぜ天使の翼という名が付いているのかは一目瞭然です。貝殻の形状、貝殻の表面にある放射肋(殻頂「かくちょう」から殻の周辺部へ走る隆起)が、鳥の羽を連想させます。名のとおり、まさに天使の翼になるのです。

メモ

ニオガイ科の二枚貝です。北アメリカ東岸からブラジルにかけて分布します。浅海の泥底に生息しています。殻長が約12センチ、殻高が4センチ。ニオガイ科の中でもっとも美しいとされる貝です。殻は薄くて色は白。とても壊れやすいのです。放射肋は鱗片状になっています。殻頂の下にスプーン状の突起があります。

テンニョノカムリ

テンニョノカムリは天女の冠の意味です。「かんむり」のことを「かむり」ともいいます。天女とは天に住むとされる女性のことです。形状からこの貝は天女のかぶりものということになりました。テンニョノカムリの貝殻は白色で不透明です。肩の部分に三角形状の大小の突起が二重に並んでいます。なるほどとうなずきたくなるほど、とても精巧な造りで、彫刻作品のようでもあります。天女の冠という名のとおり、まさにふさわしい形と美しさをそなえています。

メモ

アッキガイ科の巻貝です。科名のアッキガイは「悪魔の貝」という意味です。ハワイ、フィリピン、房総半島以南に分布します。水深30メートルから360メートルほどの砂磯底に住んでいます。殻高は4センチから5センチ程度。収集家に好まれている貝の一つです。テンニョノカムリガイとも呼ばれています。