ハテナ,ファルス・インプディクス,フンホコリ←変な名前の動植物

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こんな動植物知っていますか?

ハテナ

はてなとは不思議な気持ちを表す言葉です。原生生物の鞭毛虫類の一種に、ハテナという名をつけられています。

ハテナは葉緑体をもった藻類と共生していて、光合成によって植物(藻類)として生きています。ところが分裂して二つになると、一方だけが藻類を受けつぎ、もう一方は受けつがずに動物として生き、藻類を捕食すると共生し、今度は植物として生きるのです。

砂浜にすむ謎の生き物という意味で、ハテナ・アレニコラ(Hatena arenicola)と名付けました。

メモ

カタブレファリス門。2000年に筑波大学の井上勲教授と岡本典子研究員が和歌山県の海岸で発見し、ハテナ・アレニコラ(Hatena arenicola)と命名しました。種名のアレニコラは略されて、通常はハテナと呼ばれています。動物と植物の両方を生きる不思議な生物なのです。

語句

原生生物……真核生物のうち動物・植物・菌類のどれにも属さないものの総称。生活環のほとんどを単細胞の状態で過ごす。ミドリムシやアメーバなどの原生動物や粘菌、ミズカビ、および藻類のうち珪藻・渦鞭毛藻・海藻類などが含まれる。

鞭毛虫類……べんもうちゅうるい – 原生動物門の一綱。1ミクロン~2ミリメートルほどの単細胞生物。一生の間に必ず一本以上の鞭毛をもつ。動物界と植物界を結ぶ生物。淡水・海水中にプランクトンとして存在するほか、動植物に寄生して病原となるものも多い。

葉緑体……ようりょくたい – (chloroplast)藻類・緑色植物の、葉その他の緑色組織にある細胞小器官。色素体の一種。独自のDNAとグラナと呼ぶ内膜構造を持ち、緑色の葉緑素および黄色のカロテノイドを含有。この中で光合成が行われる。もとは独立した原核生物であったと考えられている。

藻類……そうるい – (1)水中で独立栄養の生活を営む植物の総称。主に海藻と淡水藻。海草・水草を含むこともある。藻。
(2)酸素放出型の光合成を行う生物からコケ・シダ・種子植物を除いたもの。藍藻・原核緑藻・灰色藻・紅藻・クリプト藻・渦鞭毛藻・ハプト藻・黄金色藻・ラフィド藻・真正眼点藻・珪藻・黄緑藻・褐藻・ミドリムシ藻・クロララクニオン藻・プラシノ藻綱・アオサ藻・緑藻(狭義)・車軸藻(広義)など。系統学的には異質な分類群を含む。主な生活場所は水中で、海藻や植物プランクトンが多いが、樹皮・土壌・岩石・氷雪や大気中からもみつかる。地衣類・サンゴ類の体内に共生するものもある。

共生……きょうせい – (1)ともに所を同じくして生活すること。
(2)〔生〕異種の生物が行動的・生理的な結びつきをもち、一所に生活している状態。共利共生(相互に利益がある)と、片利(へんり)共生(一方しか利益をうけない)とに分けられる。寄生も共生の一形態とすることがある。

ファルス・インプディクス

男性の生殖器(ペニス)を連想させるキノコが多くあります。とりわけ、スッポンタケは男性器とよく似ています。そこでこのキノコは「ファルス・インプディクス」(Phallus impudicus)という学名がついています。その意味は「破廉恥なペニス」です。いやー、とんでもない名前ですね。

命名者は18世紀のスウェーデンの植物学者のリンネです。ペニスにたとえられたばっかりに、このキノコは破廉恥で、恥知らずと形容されてしまいました。となると、私は恥知らずを肌身離さず持っていることになります。

メモ

スッポンタケ科です。梅雨から秋にかけ、竹藪や林地、庭園などに単生または群生。このキノコの幼菌は白い卵形で、その茎が卵の上端を破って伸び出すときの形が、スッポンが孵化するときの形をよく似ていることから、スッポンという和名がつけられたといわれています。

語句

林地……りんち – 森林になっている土地。また、林業の対象とする土地。

フンホコリ

形を変形させるところから、変形菌と呼ばれている単細胞の生物がいます。

その一つにフンホコリ(糞埃)という名がつけられています。

なぜそんな名前になったのでしょう。

変形菌は風を風邪を利用して胞子を飛ばします。それが埃のようにみえることから、変形菌は××ホコリと呼ばれています。

フンホコリでは子嚢どうしがくっつきあい、それが小動物の糞のように見えるのです。そこでこの変形菌は「フンホコリ」と命名されました。

最初、フンコロリって読んでいました。

メモ

アミホコリ科フンホコリに属します。変形菌は粘菌ともいいます。

フンホコリの子嚢がくっつきあったものは、その大きさが最大直径が20センチほどになり、若いときはほぼ黒色ですが、乾燥すると褐色になり、糞の色のように見えます。

春から秋にマツなどの針葉樹の腐木の上に発生します。

語句

変形菌……へんけいきん – 粘菌類の一群。粘液に包まれた多核のアメーバ状細胞である変形体を栄養体とし、赤・黄など鮮やかな原色の子実体に変身する。繁殖は胞子により、単核のアメーバ状細胞か鞭毛をもつ遊走子を形成し、接合により、再び変形体を形成する。真正粘菌ともいう。

子嚢……しのう – 子囊菌の胞子を入れる棍棒状の囊状体。中に普通、8個の胞子を1列に並べ、胞子が成熟すれば子囊は破れて胞子は散布する。