桜の開花宣言は全国58ヶ所にある定点観測用の標本木を気象台の職員が目で見て判断する。
ソメイヨシノの都心での観測地は九段の靖国神社だ。花が5~6輪咲いたのを確認すると開花を発表する。
靖国神社で確認できないと、ソメイヨシノで有名な上野公園で咲いても開花とはならない。
そのため、テレビ局は開花しそうな数日前から靖国神社で待機する。
余談だが、
季節の移り変わりを知る手掛かりとされるウグイス・ヒバリ・ヒグラシなどの鳥や昆虫が初めて鳴く日、春を告げる「初鳴日」(しょめいび)を、気象庁は2000年を最後に15年以上、観測していない。大手町付近で一定時間内に確認しないと初鳴日にはならない。
初ものの関心は高く、民間では速報合戦が行われる。ネットで開花情報などを確認する人が多く、気象情報会社はできるだけ早く伝えようと知恵を絞っている。
ウェザーニュース(千葉市)は、一般利用者の目撃情報などから開花時期を発表している。身辺で咲いていることが重要として、約1万人からの情報を集め、1輪でも咲けば開花と判断している。開花の目撃が都道府県ごとの利用者が、20%以上になると公表する。