南海トラフ地震は来る! 今こそ真剣に備えるときです
南海トラフ地震は、30年以内で発生すると言われています。
東日本大震災(マグニチュード9)は、国内観測史上最大級の地震でした。
この影響で、地震活動の活性化がみられるそうです。
大地震は、いつどこで起こっても、おかしくありません。
迫り来る大地震に、今こそ、真剣に備えるときではないでしょうか。
大地震の可能性は、関東と西日本
都市直下地震の可能性
関東大震災クラスの巨大地震が、首都圏で起こりうる、と言われています。
首都圏では、マグニチュード7クラスの、南関東の直下型地震の可能性があります。
中央防災会議(国)では、想定モデル18通りのうち、東京湾北部地震による、都市部を直撃する、最大の被害の可能性を伝えています。
東京都23区のほとんどが震度6、東京、神奈川の一部で震度7の、激しい揺れで、建物倒壊の危険性を訴えています。
1923年に発生した、関東大震災のときの、相模トラフ沿いでは、マグニチュード8クラスの、巨大地震が発生すると言われています。
南海トラフ巨大地震の可能性
東海・東南海・南海地震の連動により、東日本大震災を上回る被害の恐れがあります。
西日本で、最も危惧されている地震は、東海・東南海・南海地震が連動して発生する、南海トラフ巨大地震です。
中央防災会議(国)の想定では、マグニチュード9の東日本大震災クラスの地震規模とされており、関東から九州までの広範囲で、最大震度7の激震、
また、沿岸部を、20~30メートル級の大津波が襲い、西日本全域に、甚大な被害をもたらすと言われています。
首都圏でも、高層ビルなどが、東日本大震災以上に、激しく揺れる恐れがあります。
発生した大地震の確率は、驚くほど低かった
2011年に発生した、東日本大震災の地震規模は、マグニチュード9.0、最大震度は7でした。
甚大な被害をもたらした、東日本大震災の発生直前の確率は、10~20パーセントだったのです。
また、1995年に発生した、阪神淡路大震災の地震規模は、マグニチュード7.3、最大震度7でした。
地震発生直前の確率は、なんと、0.02~8パーセントだったのです。
今後30年で発生すると言われる、南海トラフ巨大地震の確率は、60~88パーセント。
この確率の大きさは、恐ろしいことです。
日本は世界有数の地震大国
日本列島は、地球の表面を覆う、十数枚の巨大なプレートのうち、4枚のプレートの境界にあります。
当然ながら、地殻変動の激しい地域です。
大きな規模の地震は、繰り返し起こる性質を持っています。
マグニチュード6以上の、世界の地震の、およそ2割が、日本で発生しています。
日本列島周辺で発生する地震は、海溝型地震と直下型地震の、大きく2つに分けられます。
海溝型地震は、海域のプレートで発生する地震です。
地震のエネルギーが大きく、広い範囲に津波や、大きな揺れをもたらします。
東日本大震災のように、広域で、甚大な被害をもたらすことがあります。
海溝の多くは、水深6000メートル以上の、急な斜面に囲まれた地形です。
トラフは海溝よりも、浅い位置にあり、緩やかな地形です。
海溝やトラフとは、プレートが沈み込む境界にそった、細長い溝状の海底地形のことです。
ここでは、大きな歪みが蓄積し、巨大地震が発生するおそれがあります。
大地震に備えて、家族を守りましょう
日本では1980年代より、地震活動が活発化しています。
日本のみならず、地球規模で、地震の活動期に入っているのです。
日本の高速道路は壊れない、といった神話を粉々に破壊したのは、1995年の阪神淡路大震災です。
思い込みを打ち破る、想定外の被害でした。
その後、2000年の鳥取県西部地震、2001年の伊予地震、2003年の十勝沖地震、2004年の新潟県中越地震、2005年の福岡県西方沖地震、2007年の能登半島地震、2008年の岩手・宮城内陸地震、そして、2011年の東日本大震災と、巨大地震が相次いで発生しています。
今、地震が発生してもおかしくありません。
私たちは、これらの地震で何を学んだのでしょう。
巨大地震から、あなたや家族を守るポイントは、災害状況のイメージを膨らませ、命の危険を避けるための備えを、最優先で行うことではないでしょうか。
あなたやあなたの家族を守るための、安全チェックをしてみましょう
全問の「はい」、「いいえ」の数を数えてください。
あなたが住んでいる地域について
- 地域のハザードマップを見る?
- 火災、津波、土砂災害・建物倒壊などの、住まいの災害危険度を知っている?
- 過去の災害を知っているか?
あなたが住んでいる建物について
- 1982以降に建てられた?
- 耐震改修を行ったか、耐震審査で倒壊しないと判定された?
- 定期的にメンテナンスしている?
室内の状況について
- 家具は寝室に置いていない
- 家具は固定している
- 飛散防止フィルムを窓硝子などに貼った
応急手当の知識について
- 止血手当の知識や方法を知っている?
- 災害時の薬や応急手当の用品を備えている
- 災害時に傷病者を連れて行く場所を知っている
火災について
- 消化器などがある
- 消化器の使い方を知っている
- 避難のタイミングを知っている
防災用具の備えについて
- いつも笛やミニライトを携帯している
- 水と非常食を3日分以上常備している
- 携帯用トイレを備えている
電気・ガス・水道が止まったときの備えは
- 飲み水1人分9リットル以上を常備している
- 懐中電灯や携帯電話の電池や充電器を備えている
- カセットボンベやカセットコンロがある
災害時の家族ルール
- 家族のスケジュールを把握している
- 避難場所を決めている
- スマホなどで連絡がとれないことを前提に行動ルールを決めている
以上、「はい」は1点、「いいえ」は0点で計算してください。
地震発生時のあなたの家族の安全度は?
6点以下 | ◎ | なかなかよいと思います |
7~12点 | ○ | 不足している備えを補う必要があります |
13~18点 | △ | 備えは重要度の高いものから |
19~24点 | × | しっかり確認し合ってください |