南海トラフ地震に備えるため、あなたの家や職場の危険度を知る
地震が発生したとき、地盤がかたい地域では、揺れは小さく、地盤がやわらかい地域では、揺れは大きくなります。
地盤がやわらかい地域では、揺れが増幅し、建物倒壊や火災の危険が大きくなり、山間部などでは土砂崩れ、造成地などで地すべり、沿岸部などでは液状化などの被害が、発生する可能性が大きくなります。
震源から距離が同じであっても、たった数十メートル離れた地域で、被害が大きく異なる場合があるのです。
地盤がこの違いを生みます。
地層の柔らかい地域ほど、危険性が高まります。
南海トラフ巨大地震の、備えの第一歩は、まずは、あなたの行動範囲の、地域の危険性を確認することです。
南海トラフ地震に備えるため、地域の危険性は、防災マップで確認
あなたの自宅や、毎日通っている会社や学校のある地域、またその近隣で、大地震発生時に、どのような危険が発生しやすいのかを知り、防災に役立てましょう。
内閣府や自治体のウェブサイト(一番下参照)には、地震発生に、各地域のどこが揺れやすいかをはじめ、建物倒壊や火災、液状化などの危険度がわかる、防災マップが公表されています。
防災マップを発行している自治体もありますので、活用してください。
内閣府政策統括官(防災担当)「表層地盤のゆれやすさ全国マップ」から引用
南海トラフ地震に備えるため、地盤の強弱を土地の成り立ちから調べる
東日本大震災では、東北や関東各地で、地すべりや液状化が発生しました。
過去に川や海、田んぼ、沼だった埋立地や、斜面や谷間に、盛土をした造成地は地盤が弱く、大きな地震が発生した場合、土砂災害や液状化が発生しやすくなります。
図書館などで、昔の地図や災害史などから、土地の過去を調べてみましょう。
あなたが住んでいる地域が、あらかじめ、軟弱な地盤である可能性があると知っていれば、より万全な南海トラフ地震の対策を進めることができます。
また、家を購入する場合や、引っ越しの機会では、その場所の地盤のことを頭に入れて置いてください。
地名から地盤を推測してみましょう
地名に窪地や低地、水辺に関した漢字が含まれていたら、軟弱な地盤の可能性を考えましょう。
また、最近、地名が変わった場合は、必ず旧地名を確認しておきましょう。
窪地や低地には、谷、溝、久保、窪などが含まれていることがあります。
水辺だった土地には、川、池、沼、田、蓮、芦、鷺、亀、橋、船、堀などの漢字が含まれています。
ウェブサイトでチェックする場合は、
内閣府「防災情報ページ」
国土交通省ハザードマップポータルサイト
などを、参考にしましょう。