南海トラフ地震に備えて、水や食糧など防災グッズ人数分そろえる
大地震の直後は、救援はすぐには届きません。日頃の備えが頼りになります。
大地震が発生して、暗闇の中で何も見えないときや、倒壊物で身動きがとれないときなど、防災グッズの備えが大きな助けになります。
水や食糧、生活必需品の備えも必須です。
甚大な被害が、広範囲にわたった東日本大震災では、被災地への救援物資の到着や、スーパーなど、小売店の物流回復に、時間がかかったケースもありました。
備えは最低3日分、できれば、5日以上の備蓄を心がけ、救援物資が届くまで、自活できるようにしておきましょう。
防災用品は3段階にわけて準備する
地震発生時から、時間の経過とともに、必要となる防災用品は、変化します。
防災用品は、
- 地震発生時……携帯用防災グッズ:いつも持ち歩く。自宅・会社用防災グッズは、とっさの緊急時に持ち出す。
- 地震発生後3日間……短期避難生活用品:自宅外での避難生活用に持ち出す。
- 地震後から長期間……長期避難生活用品:自宅や避難場所で自活する。
の3段階を想定して準備します。
定期点検日は、必ず設けておきましょう。
防災用品の見直しは、家族の年齢に合わせて、水や食糧の賞味期限、ラジオや懐中電灯の動作チェックを行いましょう。
地震そのときの命を守る携帯用防災グッズ
外出中の地震に備えて、できれば持ち歩きたいものです。
いつどこで地震に遭遇しても、命を守れるようにしましょう。
防災・手当用品
- ミニライト
- ホイッスル
- 防煙フード
- 応急手当用品
情報収集・家族との連絡ツール
- 携帯電話の充電器
- 10円玉や100円玉
- 緊急用医療情報カード
- 金融機関やカード会社の連絡先メモ
- 家族の行動ルール表
- 家族の写真
- 筆記用具やメモ
水と食糧
- おとな500ミリリットル2本、子ども500ミリリットル1本
- 携帯食品・非常食
個人の必需品
- メガネ・コンタクト用品
- 常備薬など
トイレや衛生用品
- 携帯用トイレ
- マスク
- ウェットティッシュ
- ポケットティッシュ
- ハンカチ
- ビニール袋
- 抗菌・消臭スプレー
子ども用の防災用品
子どもには、子どもの防災用品を用意し、その使用方法を教えておきます。
防寒用品
- 防寒着や帽子
- エマージェンシーブランケット
- レインコート
情報収集
- 携帯ラジオ
- 予備電池
貴重品
- 現金
自宅・会社用防災グッズはこれをそろえておく
- ベッドライト
- 防煙マスク
- ゴーグル
- ヘルメット
- 厚手のスニーカーかブーツ
- 革手袋
- 防災マップ
- 応急手当用品
自宅用緊急時防災グッズとして、一刻の猶予もないときに、必要最小限の物を持ち出します。
会社用帰宅時防災グッズとして、会社に備えておき、帰宅時に使用します。
自宅用は、玄関や避難ルートに、会社用は、デスクなどに備えておきます。
携帯用防災グッズの内容にプラスして、自宅や会社に必要最小限の、防災グッズは、必ず備えておきたいものです。
地震発生時に身を守るのはもちろん、火災などの危険が迫り、緊急時に避難が必要なときに、持ち出すと助けになります。
会社にとどまるときや、歩いて帰るときにも役立ちます。
リュックサックやショルダーバッグなどに、まとめておきましょう。
ベッドや廊下にライトと靴
揺れがおさまったあと、すぐに必要となるのは、靴とライトです。
夜の地震で停電が起こると、ライトがなければ、周囲の危険が見えません。
靴や厚手のスリッパがなければ、足元の散乱物でケガをします。
ベッドのそばや、廊下に、揺れで飛ばないよう、工夫して備えておきましょう。
トイレ問題は、待ったなし
災害時に断水すると、トイレの水は流せません。
阪神淡路大震災の発生直後、被災住宅では、新聞紙やビニール袋、庭に穴を掘って用を足しました。
避難所では、トレイが、排泄物とトイレットペーパー、新聞紙の山となるなど、トレイパニックが発生しました。
衛生的にトイレを使用するためには、備えは必須です。
携帯用トイレや、簡易トイレなどを準備しておきましょう。
大人用の紙おむつ
仮設トイレの段差や寒さ、においを嫌い、高齢者や女性がトイレを我慢し、体調を崩す例が多く見られます。
トイレ環境が悪い場合には、大人用の紙おむつを利用する手もあります。
感染症予防をしっかりと
排泄物の凝固剤や抗菌・消臭剤、除菌ウェットティッシュ、ゴム手袋などを用意して、感染症を防止しましょう。