南海トラフ地震が発生したときの基本行動マニュアル(自宅で地震があった場合)
南海トラフ地震が発生したときの基本行動マニュアル(キッチン)
南海トラフ地震のような、大地震が発生した場合、熱湯や煮えたぎる油がこぼれだします。
食器棚の扉が開いて、食器やガラス製のコップが飛び出し、割れて散乱します。
炊飯器や電子レンジなどが飛んできます。鋭利な包丁が飛んできます。
大地震発生時のキッチンは凶器の山です。
キッチンにいたときに、地震が発生した場合、以下のように行動してください。
- すぐに火元から離れます
- 火の始末は、揺れがおさまってから
- テーブルの下や廊下で身を伏せます
- ガラスの破片から足を守ってください
地震発生時には、コンロや冷蔵庫から離れて、廊下やテーブルの下で身を伏せる
揺れを感じたら、冷蔵庫やガスコンロ、食器棚から離れて、身の安全を確保することが先決です。
キッチンは危険物が多いため、物の少ない、壁に囲まれた廊下へ、避難するのが一番です。
移動が間に合わない場合は、テーブルの下に入り、身を伏せてください。
地震の揺れがおさまったら、火の始末。ガラスの破片には注意!
強い揺れがおさまったら、火元の確認と避難口の確保をします。
床にはガラスの破片や、鋭利な刃物が散乱していますので、足元にはくれぐれも注意してください。
必ずスリッパや靴をはいて、足を保護してから行動してください。
スリッパや靴が近くにないときには、雑誌や座布団などを置いて、足場にしてください。
地震発生時には、子どもの名を呼ばずに、「ダンゴムシになって」と声をかける
地震が発生したとき、子どもが手の届かないところにいた場合、名前を呼ぶのは大変危険です。
物が飛んできたり、倒れたりするさなかに、子どもは親の所に来ようとします。
地震が発生したとき、子どもに声をかける場合は、
「動かないで、手は頭に!」、「ダンゴムシになって!」などと、
子どもがイメージしやすい言葉で、その場を動かないよう指示してください。
南海トラフ地震が発生したときの基本行動マニュアル(リビング)
エアコンや蛍光灯が落下したり、大型テレビが飛んでくることがあります。
地震発生時には、テーブルの下や、背の低い家具の脇で、頭をガードして身を伏せる
揺れを感じたら、物の少ない廊下へ避難するか、テーブルやこたつの下、または、背の低い家具やソファの脇で、頭をガードして身を伏せてください。
身を伏せる家具がないときには、雑誌やクッションなどで、頭をガードして、揺れがおさまるのを待ちます。
南海トラフ地震が発生したときの基本行動マニュアル(子どもや高齢者の部屋)
とっさの判断や行動が遅れると、大きな家具の下敷きになります。
地震発生時はこうして声をかける「机の下に入って!」「布団にもぐって!」
まずは、学習机やこたつの下に、潜り込むことが第一ですが、小さいな子どもや高齢者の場合、とっさの判断や行動が遅れることがあります。
家族の人は、慌てて助けに行くのではなく、まずは、倒れてくる家具や、飛んでくる物から身を守るよう声をかけます。
揺れがおさまってから、確認や救助に向かいましょう。
南海トラフ地震が発生したときの基本行動マニュアル(お風呂やトイレ)
浴槽やタンクから水がこぼれだし、ドアが歪んで閉じ込められることがあります。
- 慌てて飛び出さないようしましょう
- ドアを開けて、逃げ道を確保してください
- ぬれた床や鏡、タイルの破片に注意してください
地震発生時、風呂場やトイレで揺れを感じたら、ドアを開けて逃げ道を確保します
慌てて飛び出さすのではなく、姿勢を低くして、揺れがおさまるのを待つのが一番です。
ただし、地震の揺れでドアがゆがんで、開かなくなることもありますので、少しの揺れがあったら、すぐにドアを開ける習慣をつけておきましょう。
また、入浴時は裸ですので、避難をためらう場合があります。
簡単に羽織れる服などを、ジッパー付のビニール袋に入れて、浴室内に置いておくのも、ひとつの方法です。
地震発生時の風呂場での行動
お風呂では、浴槽のお湯が勢いよくこぼれ出し、鏡やタイルが割れて散乱します。
ケガをしないよう、足を取られないよう、浴槽などのふちに、しっかりつかまり、足元に注意して行動してください。
地震発生時のトイレでの行動
タンク式のトイレでは、後方にあるタンクのふたが外れて、水がこぼれ出すことがあります。
後方に注意して、できればタンクのふたを押さえて、揺れがおさまるまで待ちます。
南海トラフ地震が発生したときの基本行動マニュアル(就寝中)
真っ暗の中で、ベッドが動き、たんすや本棚が倒れてきます。
- 揺れを感じたら、頭から布団を被ります
- 布団の中でうつぶせになり、身を縮めます
- ベッドの脇など、大型家具が倒れない場所へ移動します
地震が発生したら、大きな家具から離れて、布団やまくらで身を守る
就寝中は無防備です。
真っ暗で状況が分からないため、大変危険です。
揺れを感じたら、すぐに頭から布団を、すっぽりとかぶります。
布団の中で、うつぶせになって、身を小さく縮めると、落下物に当たる危険も少なくなります。
余裕があれば、ベッドの脇など、大きな家具が倒れてこない場所へ、布団を被ったまま、這って移動しましょう。
散乱物などの危険があるため、慎重に行動してください。
南海トラフ地震が発生したときの基本行動マニュアル(マンション)
高層階では揺れが増幅して、大きな家具が高速で床を移動します。
- 揺れを感じたら廊下へ直行します
- 手すりなど、固定された丈夫なものを頼りにします
- 勢いよくすべる家具には、注意してください
地震の揺れを感じたら廊下へ移動。固定されたものにつかまる
マンションの場合、階層が高くなればなるほど、揺れや被害が大きくなります。
高層階では、家具が倒れるのはもちろん、身を隠すはずのテーブルやソファが、勢いよく床をすべることもあります。
揺れを感じたら、すばやく、物の少ない廊下や玄関へ移動し、手すりや固定されたものに、しっかりとつかまってください。
移動が間に合わないときには、大きな家具や窓から離れて、手すりなど固定されている丈夫なものにつかまります。
地震で玄関のドアが開かず、閉じ込められたらどうする?
地震で、玄関のドアがゆがんでしまい、開かなくなったときには、バルコニーの避難ハッチの安全装置を外して、そこに書かれている説明どおり、避難はしごを下ろして避難します。
自分のバルコニーに、避難ハッチがない場合には、同じフロアにハッチが設置されているはずです。
バルコニーを隔てている板を突き破って、避難ハッチのある場所まで行きます。
以上が、自宅で地震があった場合の、行動シミュレーションです。ぜひ、覚えておいてください。