南海トラフ地震のシミュレーション9 安全に帰宅するには?

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南海トラフ地震などが発生したとき、当日はむやみに移動しない

学校や会社などの、外出先で大地震にあったときは、むやみに帰宅せずに、安全な場所にとどまることが基本です。

交通機関がマヒした状態により、膨大な数の人々が、一斉に徒歩で帰宅すると、道路や駅前は、満員電車なみの大混雑になります。

特に、大地震の発生当日は、余震による建物の倒壊、火災や事故などにより、集団転倒が起こる危険があり、死者やけがに人の発生も予想されます。

また、混雑や迂回で、帰宅に時間がかかるうえ、帰宅途中のトイレや、避難施設も不足します。

帰宅を急がずに、情報収集をしっかり行ってから、翌日以降の帰宅を心がけましょう。

南海トラフ地震などが発生したときは、学校のルールを確認し、子どもの引き取りは急がない

家族と連絡が取れないことや、子どもの引き取りが、帰宅を急がせる原因となりますが、まずは、自分の身を守ることが最優先です。

多くの学校では、保護者が来るまでは、子どもを預かることになっています。

避難所となる学校には、水や食料、毛布などがそろっています。

迎えに行った場合でも、無理をして自宅に帰るより、このまま学校に留まるほうが、安全な場合もあるため、状況により検討しましょう。

連絡が取れないことを前提に、事前に家族や学校と、災害時のルールを確認しておくことが大切です。

南海トラフ地震などが発生したとき、安全に帰宅するには、体力、装備、情報収集が不可欠です

安全な場合に留まる

会社や帰宅困難者用に開設される、避難施設などの安全な場所で、混乱がおさまるまで留まります。

デパートなどの施設で、地震にあったときは、その場にしばらく留まり、状況が落ち着いたら、近くの避難施設などに移動します。

家族の安否を確認する

あらかじめ家族で決めておいた連絡方法で、家族の安否を確認し、自分の無事を知らせてください。

災害時は、電話やメールがつながりにくい状態が続くため、災害用伝言ダイヤルなどの、複数の連絡方法を確認し合ってください。

正確な情報を収集する

ラジオやインターネットツール、テレビなどから、正確な情報を集めます。

デマやチェーンメールなどに、惑わされないようにしましょう。

帰宅の準備をする

情報収集により、帰宅のメドがたったら、帰宅の準備をしましょう。

より安全な帰宅ルートを設定し、ヘルメットや飲料水、携帯食など、家に着くまで必要とする装備を身につけます。

できれば、同じ方向の人たち数人で移動しましょう。

安全に帰宅する

安全だと判断した帰宅ルートも、刻々と状況が変化するため、ラジオや携帯アプリなどで、最新の情報を常にチェックしましょう。

無理をせずに、災害時帰宅支援ステーションや、避難施設で休憩しましょう。

疲れる前に休憩を取り、最新の情報をチェックします。

帰宅中も情報のアップデートを

会社や外出先付近の被害が小さくても、自宅までの帰宅ルートで、大きな被害が発生している地域や、二次災害の危険の高い地域がある場合もあります。

帰宅中は、ラジオや携帯アプリなどで、こまめに情報を確認し、先々の危険を回避しましょう。

1時間に1回は休憩を入れ、水分と食事をとって、エネルギーを補給し、トイレは混雑するため、早めに行っておきましょう。

帰宅時はこんなことが危険

  • 建物の崩壊で、大量の粉じんやほこりが舞っている
  • 余震で建物が倒壊し、がれきやガラスなどが落下する
  • 余震でブロック塀や自動販売機が転倒する
  • 液状化や地割れで、通過できない
  • 大規模火災が発生している
  • 道路が人で埋め尽くされ、集団転倒する
  • 治安が悪化し、犯罪にあう可能性がある

帰宅時はこんなことが困難

  • 通信が混乱し、情報にアクセスしにくい
  • 電話やメールがつながりにくくなる
  • 水や食料、充電器など、コンビニの商品がなくなる
  • 避難施設や公衆トイレは長蛇の列
  • 避難施設は、地域の人と帰宅困難者で定員オーバーに
  • 混雑や迂回で、通常よりも数倍の時間がかかる

歩いて帰れるのは、10キロメートル以内。10キロメートル以上は宿泊を想定する

その日うちに歩いて帰宅できる距離の目安は、10キロメートルです。

自宅までの距離が10キロメートルを越えると、家にたどり着けない人が、多くなると考えられます。

特に自宅までの距離が10キロメートル以上の人は、南海トラフ地震などの大地震が発生したときは、1泊以上は安全な場所で待機することを想定し、1~3日分の水と非常食を備えておきましょう。

災害時帰宅支援ステーションを利用する

都市部では、いつも利用する機会の多い店舗が、災害時帰宅支援ステーションとなり、徒歩の帰宅者をサポートします。

各ステーションでは、水道水の提供や、トイレの貸し出し、地図やラジオによる道路状況の提供など、可能な範囲で帰宅を支援してくれます。

帰宅支援ステーションになる場所として、コンビニ、ファーストフード店、ファミリーレストラン、ガソリンスタンドなどがあります。

災害のない平時に、帰宅訓練をする

あなたが、歩いて帰ることができるか、平時に、会社や学校、よく行く外出先から、歩いてい帰る訓練をしておくと安心です。

帰宅ルート上の、災害時帰宅支援ステーションや公衆トイレ、避難施設などを、あらかじめチェックし、確認しながら歩きます。

また、自治体などの、帰宅困難者対策訓練に参加するのもよいでしょう。

台風や豪雨でも、帰宅困難者が相次ぐ

大型台風や豪雨などの風水害でも、帰宅困難が起こります。

2011年9月に、日本列島を直撃した台風15号では、首都圏の帰宅ラッシュと、重なる時間帯に、台風が通過したので、主要駅前や、バス・タクシー乗り場は大混雑になりました。

100万人規模に影響し、多くの帰宅困難者が発生しました。

近年は、温暖化の影響と思われる風水害が、世界的に発生しており、日本でも豪雨が増加しています。

また、竜巻による被害も発生しており、今後は、風水害に対する、防災意識もさらに高める必要があります。

台風や豪雨で帰宅困難にならないために

情報収集

テレビやラジオ、インターネットで、気象情報をこまめにチェックします。

台風の規模や予想進路、暴風雨の可能性などを確認します。

余裕をもって帰るか、通過してから帰る

台風や豪雨が上陸、接近する時間帯には、交通機関が止まる可能性が高いです。

予想される時間前に、余裕をもって、自宅に到着できる時刻に帰宅するか、予想される時間以降に、交通機関が復旧してから帰宅します。

勤務先や外出先では、3階以上で待機

地下街や1階は、大量の雨水で、浸水する危険があるため、丈夫な建物の3階以上で、情報収集をしながら待機します。

特に河川に近い地域では、洪水を警戒してください。

大型台風から身を守る

河川や海、山に近づかない。洪水や高潮、土砂災害の危険があります。

建物に避難して、外出は控える。暴風にあおられたり、飛散物にぶつかると大変危険です。

雨戸を閉め、水や非常食を確保。屋根や窓の補強は、風雨が強くなってからでは危険です。その前に行いましょう。

ゲリラ豪雨から身を守る

川や用水路などの水辺から離れる。水かさが増え、濁ったり、枝が流れてくるときは危険です。

地下街や地下鉄の駅を避けて避難。地下施設に水が流れ込むと危険です。

道路が浸水してきたら、車を降りて徒歩で避難。車や地下室では、水圧でドアが開かなくなり危険です。

雷からこうして身を守る

雷の音が聞こえたら建物の中か車に避難。ゴルフ場やサッカー場、海岸など、開けた場所は危険です。

木や電柱から離れる。高い木の下は危険です。木や電柱からは、4メートル以上は離れてください。

東日本大震災では、首都圏のおよそ515万人が帰宅困難者になった

東日本大震災では、当日、自宅に帰ることができなかった、帰宅困難者が、首都圏で、およそ515万にいたと、推計されます。

午後2時46分の発生後、会社や学校にいた人のうち、半数近くが、17時台まで、会社や学校を離れていて、首都圏の道路や、主要駅は、大勢の徒歩帰宅者で混雑しました。

歩き疲れた人は、自治体や民間企業から提供された、避難施設に滞留する事態となりました。

東日本大震災では、首都圏の一部に、建物倒壊や、液状化の被害はあったものの、ライフラインは止まらず、大きな余震も発生しなったので、多くの人は、無事に帰宅できました。

首都圏直下型地震が発生した場合には、甚大な被害が予測されることから、帰宅させない、帰宅しないが、教訓となりました。