南海トラフ地震の被災後は最低3日は自給自足になると考えましょう
大地震が発生しても、すぐに公的支援は届きません。
甚大な被害であるほど、支援到達までは、困難が生じますので、最低でも3日間から1週刊程度は、自力で生きる覚悟が必要です。
大地震発生後は、二次災害や、余震の危険があるなか、ライフラインは断絶して、支援は届かず、過酷な被災生活になるため、災害状況をイメージした備えが役立ちます。
南海トラフ地震の発生後は自宅に住めなくなる
地震や火災などにより、家屋の倒壊、焼損などの被害を受けた場合、余震や二次災害による、被害の恐れがある場合などは、自宅以外での被災生活となります。
被災後は、避難所で暮らす
家屋の被害が大きくて、自宅に住めない家族は、避難所での生活を余儀なくされます。
多くの家屋が、倒壊するような大地震発生時には、避難者があふれて、避難所に入れないこともあります。
被災後は、地域の防災拠点は避難所です
避難所は、自宅に被害のある人々の、生活の場であるとともに、地域の防災拠点になります。
安否確認情報や、地域の情報が集まり、また、給水車や救援物資が、到着する場所にもなります。
一部の避難所には、けがの応急手当や、治療などを行う、救護所が設置されます。
事前に、しっかり確認しましょう
被災後は、車やテントで暮らす
避難所に入れない家族や、小さな子ども、またはペットがいるなどの理由で、集団生活が難しい家族は、車やテントなどでの野外生活になります。
被災後は、震災疎開をして暮らす
被災地から離れて、震災の影響を受けなかった地域の、親戚や友人の家などに、震災疎開をするという選択肢もあります。
被災後は、医療機関は混乱します
病人やけが人が続出し、医療機関に殺到します。
被災地では、医師や看護師、また、医療品や薬が不足するため、応急手当の知識と備えが役立ちます。
被災後は、街はがれきの山となり、砂ぼこりが舞う
倒壊物が多い場合には、がれきから発生する、大量のほこりや粉じんが、空気中を舞うため、目や口、傷口などを防護することが大切です。
肺炎やぜん息、破傷風に注意してください。
被災後は、電車や車は利用できなくなり、移動の基本は徒歩です
交通規制がかかり、主要な道路では、一般の車は通行禁止となります。
落下物が散乱し、地割れのある悪路を、歩いて移動しなければなりません。
鉄道が、大きな被害を受けた場合は、復旧までに、かなりの時間がかかります。
代替バスが運行される場合もありますが、移動手段は限定されます。
被災後は、水や食料、お金など、生活必需品が手に入らない
被害が大きい地域ほど、コンビニやスーパー、銀行などの再開に時間がかかります。
また、道路の寸断など、物流ルートの被害により、商品の品薄状態が、長期化する場合があります。
被災後は、自宅で暮らす
自宅が無事であった場合でも、ライフラインが復旧するまで、不便な暮らしが続きます。
地域の情報や給水、救援物資などを得るために、避難所へ向かいます。
マンションなどでは、エレベーターが使用できず、階段で移動します。
高層階はつらいです。
特に、地上で給水したときの、水のタンクの持ち運びなどは困難になります。
南海トラフ地震の発生後は、ライフラインが途絶え、衛生環境が悪化する
電気・ガス・水道が復旧するまでは、想像以上に苦しい生活となります。
特に、断水の影響により、飲み水が不足したり、体の衛生を保てなくなったりしますと、体調不良やストレスにつながるため、備えと予防方法を知っておくことが大切です。
被災後に電気・ガス・水道がとまると
被災後に水道が止まると
脱水症状、エコノミークラス症候群、持病の悪化、インフルエンザなどの感染症、食中毒、誤嚥性肺炎、虫歯などに注意してください。
被災後に電気が止まると
冷蔵庫が使えないので、食中毒に注意。
被災後に電気と水道が止まると
トイレの我慢により、体調不良や膀胱炎、流せない排泄物による、衛生環境の悪化があります。
被災後に電気とガスが止まると
冷暖房器具が使えません。過酷な寒さ暑さによる、体力の低下が心配されます。
被災後に電気・ガス・水道が止まると
お風呂に入れず、湿疹、あせも、膣炎などに注意してください。
被災後は、排泄物や生ゴミが溜まり、悪臭が漂う
倒壊したゴミ置き場や、食品工場などから出る腐敗物や、断水時にトイレで流せない排泄物など、被災地では、臭いに悩まされます。
特に、夏場の場合、蚊やハエが、大量に発生しやすくなるため、生ゴミ処理を、徹底する必要があります。
被災後は、夜は真っ暗になり、不安がつのる
停電しますと、街灯も信号機も点灯せず、夜は何も見えない暗闇になります。
余震などの緊張が続く被災地の夜は、子どもも大人も、不安にかられるため、ライトの備えが安心につながります。
被災後は、正確な情報が得られず、デマが飛び交う
停電で、パソコンやテレビが使用できず、情報が入手しにくくなります。
特に、大地震発生直後は、情報が混乱することもあり、うわさやデマに注意が必要です。
ラジオやスマホなどで、公的機関などから、信頼できる情報を得ましょう。
被災後は、通信が途絶え、家族の安否が確認できない
大地震の直後は、固定電話や携帯電話(スマホ)はもちろん、メールやLINEなども滞りがちになるため、数時間は連絡がとれないものと考えましょう。
家族と連絡できない不安から、むやみに行動を起こすのは危険です。
まずは、自分の身の安全を第一に考え、さまざまな連絡方法を試してみましょう。
被災後のライフライン復旧の目安は?
過去の大震災の復旧日数を目安にして、備えを万全にしましょう。
東日本大震災のように、地震の規模が大きく、被害が広域になるほど、ライフラインの復旧は長期化します。
南海トラフ地震などの大地震が発生した場合、大変なことになりますので、今から十分な備えをしておきたいものです。
被災後、水道が復旧する日数
復旧には時間がかかり、一度復旧しても、断水を繰り返します。
阪神淡路大震災での復旧日数は90日。
被災後、電気が復旧する日数
水道やガスより、比較的早く復旧する場合があります。
阪神淡路大震災での復旧日数は6日。
被災後、ガスが復旧する日数
ガス管の安全を確認しながら、修理をしますので、復旧には時間がかかります。
阪神淡路大震災での復旧日数は84日。