地震対策3 地震がきたら家具が凶器になる 重たいものほど動きやすい

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家具が倒れなれば、命を奪われる確率は格段に減る

地震でケガをした人の半数は、家具によるものです。

どんなに頑丈な家に住んでも、家具などによって、被害を受ける可能性があります。

ですので、暮らしの中にも、地震対策が必要になります。

ほとんどの人は、普段の生活の中で、冷蔵庫やタンスなどは、簡単に動くはずはない、と思い込んでいます。

しかし、地震の際に、これらの家具が、大きく動いて、人を襲います。

地震で重たい家具は簡単に動く

考えてみれば、大きな家具が動くのは、当たり前のことなのです。

堅牢なビルや、アスファルトの道路までも動くのですから。

それに比べれば、あなたが非常に重たいと思っている、家にある家具などは、いとも簡単に動きます。

重たいと思っている家具ほど、動きやすいのです。

地震の加速度が関係して、家具が動きます。

中越地震は、1,000ガル以上ですので、建物を真横にしているのと、同じことなのです。

したがって、家の中にある家具類を、固定していなければ、動いてしまうのは、当たり前のことなのです。

岩手宮城内陸地震(2008年)では、一関市で観測した、4,022ガルが、地震の最大加速度として、ギネスブックに認定されています。

これは引力の4倍の力です。

山だって動きますので、家具などは簡単に動いてしまいます。

地震のとき、重たい家具は慣性の法則が働きます

慣性の法則とは、外から力が作用しなければ,物体は静止または等速度運動を続けるという法則。ニュートンの運動の法則の1つで,運動の第一法則ともいう。運動の現状をそのまま保持しようとする物体の性質を慣性という。この法則は物体が慣性をもつことを述べているが,慣性をもつかどうかは観測者の立場に関係している。机の上に本が置かれていて,何も力を加えないとする。机の前にすわっている人は,じっと動かない本を見て,本が慣性をもつ,と考えるであろう。しかし,机に対し急に動き出した人は,本が逆向きに急に動くのを見て,本が慣性をもつとは考えないであろう。また,机の前で回転椅子に腰かけて回っている人も,本は自分のまわりを逆向きに周回して見え隠れするから,本が慣性をもつとは考えないであろう。すなわち慣性は,物体がもつ固有の絶対的な性質ではなく,観測者の立場によって保有するとも保有しないともいえる相対的な性質である。したがって慣性の法則は,物体が慣性をもつということを述べているのではなく,物体が慣性をもつとみなせる立場 (慣性系) が存在しうること,言い換えれば,慣性系を選択する基準を述べている。慣性系において質点の運動を決める方程式が,ニュートンの運動方程式である。(コトバンクから引用)

地震により、軽いものは、家の動きに合わせて、一緒に動きます。

しかし、重たいものは、慣性の法則が働いて、動こうとはしません。

あなたが、動いている地震の現場にいた場合、動いていない重たい家具が、動いているように見えるのです。

家具は動いていないけれど、自分が動いているので、動いていない家具が、動いて見えるということです。

ちょっと考えてみると、なるほどと思います。

これが、家の中で、家具が飛んでくる、ということにもなります。

阪神淡路大震災による家具の転倒は、わずか3パーセント?

阪神淡路大震災で、家の中で負傷した人の半数は、家具の転倒や落下によるものです。

このデータの中で、家具の転倒は、わずか3パーセントだったらしいのです。

家具が転倒すれば、ケガではすなまい人の被害が、表に出ますが、負傷も大きな災害です。

緊急時の被災地では、医療環境も、しっかりしたものではありません。

テントや廊下で、治療を受けている風景を目にします。

このような負傷の、一番の原因が家具なのです。

2番目に多いのが、ガラスです。

これらを合わせると、75パーセントになります。

つまり、負傷した4人に3人が、家具とガラスで負傷しているのです。

家の中でくつろいでいるときに、あなた周囲を観察してみてください。

窓ガラスの他にも、ガラスは、意外と多くあることが分かります。

ガラスでの負傷は、窓ガラスだけではありません。

家具に使われているガラスや、食器のガラスも、人の負傷に関わっています。

地震のときは、こうした家具の数々が、凶器になっているのです。

地震の際、キャスター付の倚子は動きにくい?

地震対策1 暮らしの知恵で地震の被害を防ぐ】で解説した、水道のカランと同じように、最近の家具には、人間光学的には、反対の地震対策があります。

最近のキャスター付の倚子は、座ったまま動くと、動きやすく、立ち上がって、この倚子を動かすと、動きにくくなっています。

座っていないときは、キャスターにブレーキがかかって、動きにくくなっているのです。

そもそもが、キャスターが付いているということは、簡単に動かせるのがメリットなのですが、たとえば、倚子を準備するため、動かすには、体重をかけなければなりません。

本来でしたら、昔のキャスター付の倚子のように、逆の方がよいと思いますが、最新式の倚子は、これが標準となっています。

地震が起きたときは、倚子に座っているのは危険です。したがって倚子から、立ち上がるはずです。立ち上がったら、倚子は動かないほうがいいですよね。

人が座っていない倚子が、地震で暴れては、ケガをする可能性があります。

人間光学は、日常的な動作の効率を考えますが、地震は、非常時ということなります。

ですから、これでよいのです。