地震の時、タンスが命を救う?邪魔をする家具守ってくれる家具

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地震の時に、タンスが命を救う?

地震で倒壊した家の中から、奇跡的に救われた事例の中では、体が、タンスとタンスの間にはさまって、助かったという話もよく聞きます。

木材で、しっかりと組み合わされたタンスは、転倒はしても、つぶれにくい家具であると、考えられます。

タンスは、命を奪うものでもあり、逆に命を救うものでもあり得るのです。

地震の時に、倒れたタンスの脇に、滑り込めばよい、という行動は非現実的です。

しかし、倒れることを、前提にした置き方を、考えられないわけではありません。

タンスは、壁沿いに置かれるので、倒れるとしたら、一方向でしょう。

一番注意したいのは、寝ているベッドや布団に横になって、倒れてきそうなタンスがあれば、大変危険です。

置き方を再検討してください。

たとえ、転倒防止の対策をとっていても、タンスは倒れることを、前提に考えなければなりません。

あなたが、寝ているところの上に、倒れてこないような置き方を考えるべきです。

逆に、タンスが倒れて、隙間ができるような配置になっていれば、天井が崩れてきても、命を救われる可能性があります。

しかし、素人考えのまま、思った通りにいかないのが、危険といわれる事態でしょう。

とにかく、タンスのない場所に寝るか、造り付けの家具にして、寝床周辺に倒れてくるような家具は置かないことです。

地震の際、マンションの揺れやすい方向を考えて家具を配置する

戸建てではなく、マンションでは、建物全体の形状に合わせて、家具の配置を考えることもできます。

細長い家具が倒れやすいように、マンションにも、揺れやすい方向があります

マンションのような集合住宅は、平面図として見たときには、たいていは長方形の形をしています。

これは、各戸の平面図ではなく、全体の平面です。

たとえば、片側に廊下があれば、廊下が長いほど、全体としては、長方形の建物になります。

地震の時、長方形の建物は、縦長の方向には揺れにくく、短辺の方向に対して、揺れやすくなります。

家具が、幅方向、つまり横に倒れることはないですが、奥行き方向に倒れる、ということと同じです。

そうであれば、揺れやすい方向に、垂直に家具を配置すれば、倒れやすいということになります。

ようするに、片廊下と同じ方向に、家具を配置すると倒れやすく、隣の部屋の壁に沿うように、家具を配置すると、倒れにくいということです。

普通に考えても、このようなマンションでは、隣の部屋との境に、壁がありますので、そこに、背を向けて家具を配置することが、多いのではないでしょうか。

その壁と、垂直方向の壁に沿って、家具を配置すると、地震の時に倒れやすい、ということになります。

L型に配置されたマンションでは、L型の角の部分で、強固につないでしまうと、そのつないだ部分に、地震に対する揺れの力が、集中してしまいますので、構造上は、離した建物として設計しているのです。

そのジョイント部分が、杭の施工不良と、地盤の不同沈下(基礎や構造物が傾いて沈下すること)でずれたり、あるいは、地震の揺れの違いから、ぶつかり合うことで、問題が発生しました。

自分の部屋だけではなく、建物全体を見て、家具の配置を検討する必要があります。

地震の時、邪魔をする家具守ってくれる家具がある

転倒しそうな家具の配置は、ケガなどの被害を、想定しただけでは不十分です。

避難経路になる、出入り口に、家具が倒れてきても困ります。

出入り口が、開き戸になっているところに、家具が倒れれば、開かなくなってしまいます。

避難しようと思っても、避難できない可能性があります。

廊下に、収納家具を置くようなことは、絶対にやめてください。

また、転倒しないような家具でも、出入り口をふさぐこともあります。

地震の揺れで、家具が動き出してしまうのです。

家具が歩き出します。

これは、ローリングという現象です。

イメージとしては、紙相撲を考えてもらえば、わかりやすいでしょう。

紙でつくられた、力士を乗せた土俵を、指で叩けば、本物の相撲のように、取り組みを始めます。

指で叩いた振動が、紙の力士を動かしているのです。

地震の揺れによって、家具の重心が揺さぶられ、タイミングが合うと、まるで家具が歩いているように、移動します。

キャスターがついていなくても、移動します。

転倒はあまりありません。けがを負わせるような、直接的な被害を生み出さないとしても、想定はしておくべきです。

よい事例が、ピアノです。

地震でピアノが倒れた事例は、1割ほどですが、移動した例は、6割を超えます。

そのうち、6パーセントで、移動による被害があります。

倒れなくても、歩き出す家具には、注意が必要です。

地震の時、頑丈な家具の下に潜り込むのが鉄則

地震が発生したときには、出入り口を開けて、避難経路を確保しろ、といわれますが、現実の地震の最中では、そのような動作はとても困難です。

なによりも、冷静さを失い、いろいろなことを、同時にこなせる状態ではありません。

とにかく、地震の時にやらなければならないことは、たった1つ、身の安全を守ることです。

そのために、これまでも、家具の転倒等を検証して、家の中の安全な場所の確認をしてきました。

ここが安全であるという場所が、頭の中にすり込まれていれば、いざという時に、行動に移せるはずです。

頑丈な家具の下に、潜り込むというのは、地震の際の行動の鉄則です。

これ以上の対策はありません。

家具を選ぶときに、価格やデザインと合わせて、あなたの身を守ってくれる家具であるかを、検証しておくことも、大事なことだといえます。

たとえば、テーブルには、四方に足があるものほど、安定しています。

片方に大きな力が加わった時も、ひっくり返ることがないような、テーブルを選んでおくことです。

地震の時には、あなたが潜り込んだテーブルも動きます

テーブルの脚も、つかみやすい方が理想的でしょう。

さらに、テーブルの下に潜り込むとき、椅子をどかす必要があります。

重たい椅子よりも、軽い椅子のほうが、よいかもしれません。

軽い方が、万が一、地震の時に飛んできて、ぶつかっても、けがをする可能性が低くなります。

キャスターがついている椅子は、暴れやすいので、地震対策をした椅子にしておきたいものです。

普段の生活の中では、動かないと思っていた家具でも、地震のときには、動くものだということを、頭の中に入れておきましょう。