死の予兆診断
生活習慣や定期検診から危険度が分かります。保険はリスクに備えて保障を確保する商品です。あらかじめ自分がどれくらい健康リスクがあるのか分かっていれば、本当に必要な保険はおのずと見えてきます。
夫の健康状態をチェックしましょう。
健康診断で異常値が多い人は三大疾病の保障を検討しましょう
生活習慣病は日本人がかかりやすいといわれています。三大疾病の、がん、心疾患、脳血管疾患のほか、肝疾患や高血圧性疾患、糖尿病、腎疾患などが主にかかる病気です。
生活習慣病はその名の通り、日常の生活サイクル(食べ物や睡眠など)の乱れが主な要因となります。
自身の生活習慣を見直し改め、健康診断などを活用しながら予防管理しなければなりません。
次の10項目で生活習慣病リスクをチェックしよう
- 喫煙している。
- 週一回の運動習慣がない。
- 1日の就眠時間が5時間以下である。
- 就寝と起床の時間が不規則。
- 週一回の休肝日がない。
- 夕食の時間が夜9時を過ぎる。
- 間食が多い。
- デスクワークの仕事が約8割。
- 残業や休日出勤が多い。
- ストレス発散の方法がない。
まずは、上記の項目がいくつ当てはまるか、チェックしてください。
これにより、どのような保険が必要なのか、考えてみましょう。
いずれにしても、チェック項目が多い人ほど、三大疾病のリスクが増大します。そうでない人も、幅広い医療保険の加入を検討して下さい。
生活習慣に隠れた健康リスクを把握しましょう。3つ以上当てはまる人は、生活習慣を見直しましょう。
項目の多い人が健康を害した場合、長期入院のリスクが高くなり、治療費がかさむ恐れがあります。6つ以上の人は、手厚い保障を確保するとよいでしょう。
チェック項目が1つ以下
注意したい病気は、突発的事故でしょう。
生活習慣に多少の乱れがありますが、まずまず良好な健康状態を保っている人は、突発的な事故に備えて、メインは死亡保障の検討となります。
配偶者や子どものいない人は、大きな死亡保障の必要性はありませんので、保険のかけ過ぎに注意してください。
死後の整理資金の葬式代などは300万円から400万円あたりが、現実的となるでしょう。貯金のある人は、終身保険を選択するのも手です。
代表的な保険は、メットライフ生命の定期保険「スーパー割引 定期保険」月払保険料995円(※35歳男性、保険金額500万円、保険期間20年、非喫煙優良体)
チェック項目が2~5つ
注意したい病気は、糖尿病や肝炎です。
動脈硬化による心筋梗塞や脳卒中だけではなく、肝炎や糖尿病などの生活習慣病のリスクもフォローしておきたいですね。
たとえば、高血糖予防では、空腹時血糖値(HbAlc)は110mg/dL未満が基準です。
保険のベースは医療保険とし、治療費について幅広い保障の確保が必要でしょう。
代表的な保険は、メットライフ生命の医療保険「終身医療保険フレキシィS」月払保険料6367円。(35歳男性、医療保険は終身払、入院日額1万円、先進医療特約あり、がん総額一時金約100万円)
もしくは、下記をプラスします。
損保ジャパンひまわり生命保険の収入保障保険「家族のお守り」月払保険料5520円。(60歳満了、年金月額20万円、非喫煙標準体、特定疾病保障保険は死亡保障300万円)を追加です。
チェック項目が6~7
注意したい病気は、心筋梗塞と脳卒中です。
BMIなどのメタボ診断基準だけではなく、GPT(ALT)やコレステロールなどの検査で異常値があった場合は、動脈硬化を招き、心筋梗塞や脳卒中のリスクが上昇します。
再検査と共に、三大疾病を中心とした保障の保険を検討しましょう。
代表的な保険は、オリックス生命の特定疾病保障保険 「特定疾病保障保険 With(ウィズ)」月払保険料6687円。(35歳男性、医療保険は終身払、入院日額1万円、先進医療特約あり、がん総額一時金約100万円)
もしくは、下記の2つ。
オリックス生命の医療保険「医療保険 新CURE(キュア)」月払保険料5412円。と、損保ジャパンひまわり生命保険の収入保障保険「家族のお守り」月払保険料5520円。(60歳満了、年金月額20万円、非喫煙標準体、特定疾病保障保険は死亡保障300万円)
チェック項目が8~10
注意したい病気は、がんと生活習慣病です。
生活習慣に大きな乱れがある人や、定期検査の検査結果で異常値が多かった人は、再検査と共に、本格的に保険加入の検討をしましょう。
医療保険はがん特約を付加するのも手です。ただし、場合によっては、保険に加入できない場合もあります。
代表的な保険は、オリックス生命の医療保険「医療保険 新CURE(キュア)」月払保険料5412円。
もしくは、下記をプラスします。
チューリッヒ生命の収入保障保険「収入保障 保険プレミアム」月払保険料4500円。
健康診断で見ておきたい10項目
- BMI値が18~25の間にない。
- 血圧が最高140mmHg以上、最低90mmHg以上。
- ASL(GOT)とALT(GPT)が共に31以上。
- γ-GTPが51以上。
- HDLコレステロールが30以上。
- LDLコレステロールが120以上。
- 空腹時血糖値(HbAlc)が110mg/dL以上。
- ピロリ菌検査で要精査判定。
- 便潜血検査で要精査判定。
- 胸部エックス線検査で要精査判定。
健康診断の際は、上記は必ず確認してください。項目に当てはまる場合は要注意です。
とくに、生活習慣病リスクのチェック項目が8~10の人は、がんリスクをフォローした検査は注意しましょう。
会社の健康診断は、生活習慣病リスクをチェックするもっとも身近なツールです。健康診断でチェックしたいのは上記の10項目ですが、前述の生活習慣病リスクチェック数が6つ以上の人も要検査のうえ、心筋梗塞や脳卒中などの三大疾病の予防を徹底しましょう。
がんリスク判断基準となる8~10の項目(前述の生活習慣病リスクチェック数)に該当する人は、死亡保険や医療保険の見直しも検討する必要があるでしょう。