銀行窓口で売っている保険はこんな商品です 銀行窓口の保険販売は要注意です

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ぶっちゃけ、保険は融資よりも手軽に儲かります、銀行が

乗合代理店で保険に加入する人が増えている一方で、銀行での保険の加入は、20歳から30歳の人はあまり馴染みがないかもしれません。実際に銀行高窓口でどのような保険商品が売られているのでしょう。

銀行から見たオイシイお客

預金残高1,000万円

銀行側としては、ある程度の預金を持っている顧客でないと、手数料も稼げません。だいたいの目安として、1,000万円以上の預金残高がある顧客で、頻繁にお金の出し入れをしていない人、いわゆるお金を寝かせたままの人が目を付けられやすいです。

退職金などの余裕資金がある

銀行にとってのメインの顧客は、相続対策や退職金の運用を考えているであろうシニア層です。退職金の入金があれば、銀行のほうから直接連絡がすることが多いです。定期預金よりもお得というのがキーワードです。

保険の満期

貯蓄型保険や養老保険などの満期を迎え、お金が戻っているケースの多い60歳前後の人がターゲットとなります。大口の入金となりますので、銀行側は放っておきません。更新型の保険も解約返戻金がある場合も同様です。

基本的には、銀行から電話でアポイントメントがあるのは、大口入金があった顧客です

保険は乗合代理店だけではなく、銀行窓口でも加入できます。相続税や定年後の退職金の運用など、銀行では資産運用の一環として保険の加入を勧めることがあります。

今まではメインの顧客は、相続税対策や退職金運用を目的とするシニア層でした。しかし、最近は、定期預金よりも保険加入しておき、解約返戻金をもらったほうがお得です、と言った具合に、40~50歳代の顧客に対しても、資金運用の提案をするようになりました。

保険は融資よりも手軽で儲かる

銀行側では顧客の預金残高は簡単に確認できます。どのような人が銀行のターゲットのなるのでしょうか。

当然ながら、1,000万円以上の大口入金はリスト化されています。一時的な入金ではなく、資産がどのくらい預けられているのかを確認します。

顧客に途中解約されてしまうと、保険会社に迷惑をかけるだけではなく、元本割れとしてクレームになることもありますので、ターゲットは吟味します。

大口入金のケースで多いのは、定期預金の満期や、相続で資産を受けついだときでしょう。この場合、銀行から電話がかかってきます。預金資産の大きな顧客から数億円の投資信託や、保険商品の契約を一気にとることもあります。

低金利が続く今は、融資よりも保険のほうが断然手数料も高く、銀行も儲かるのです。

正直、売って儲かる商品はリスクの高い商品です。さらし者にならないため、特定商品を販売することも

ただ、最近は、販売側が一方的に手数料の高い商品を売ることはできなくなっています。それは、契約者保護の観点からの、金融庁の締め付けが厳しいからです。

個人の販売ノルマとして、エリアや支店ごとに販売達成目標額が定められています。たとえば「外貨建て保険販売強化キャンペーン」などのキャンペーンが社内で実施されているときに、個人成績は全員に筒抜け状態となります。貢献できない人はさらし者になりますので、みんな必死なのです。

銀行側が売って儲かる保険とは、ハイリスクハイリターンの商品です。たとえば、外貨建ての一時払い変額保険などは、将来受取る額が増える可能性がありますが、もちろん、その逆もあり、リスクのある運用性の高い商品は手数料が高いのです。

一方、円建ての一時払い終身保険などは、元本割れのリスクはほとんどありません。しかし、低金利時代の今は保険会社も、ほとんどもうかりません。保険会社からすれば、あまりおいしくない商品の1つです。

価格変動リスクのある商品ですと、解約したときの返戻金は、市場環境によって保険金が上下することもあります。少ないと顧客からクレームもあり、ただそのまま解約されると、その金額もマイナス評価になります。

リスクについては丁寧に説明する義務があります。契約維持や他の投資信託への切り替えなどが案内されます。

保険といえど、高いリターンを期待するのであれば、当然そこにはリスクがあります。契約場所が銀行であろうと乗合代理店であろうと、保険と運用は分けて考える必要があります。

銀行と保険にまつわるカネの流れ

銀行は元請けとなる保険会社から、契約額に応じて販売手数料を受取ります。商品によって手数料が異なります。保険料が大きければ、当然、手数料は大きくなりますので、大口顧客が対象となりやすいです。

たとえば、月額3万円の保険料で、販売手数料が50%であれば、年間3万円×12=36万円ですから、18万円が手数料となります。でかいですよね。

銀行で売っている商品とは

一時払い終身保険

売り文句は「10年後にお金が増えて戻ってきます」。

退職金運用や相続対策の保険としては、もっともポピュラーな商品です。一定期間を経過すると、まとめて支払った保険料を超える金額を受け取れます。

ただ、円建ての場合は低金利で、保険会社としても薄利の商品なため、積極的な勧誘は減っています。

変額保険

売り文句「預金のまま放っておくのはもったいないです」。

保険の中では運用色が強い商品でしょう。とくに外貨建てで、契約時にまとめて保険料を支払う一時払いタイプは、保険会社にとって、もっとも多くの手数料が見込めるため、強く勧めることもあります。

確かにリスクはありますが、保険金は基本的に最低保証があります。

一時払い年金保険

売り文句「公的年金に上乗せしせんか?」。

一時払い終身保険と並んで、定番の保険ですが、これも低金利で保険会社にとっても加入者にとっても、ほとんどうま味がなくってしまいました。

手元にあるお金を、わざわざ将来年金や一時金で受取りますので、インフレリスクにも対応できません。

保険加入までの黄金パターン。カモられないための防衛術

退職金などの入金がありますと、保険や投資信託を提案されることが多いですが、それが難しい場合は、定期預金勧誘で警戒心を解き、その後保険切り替えを勧めてくるパターンが一般的です。

加入パターンとしては、退職金受取り→定期預金勧誘→満期→保険加入勧誘、といった具合でしょう。

「どうせお金を寝かせていても増えないしな……」と、考えるあなたはカモになる可能性があります。

そこで、カモられないための、防衛術としまして、下記の3つをあげておきます。

死亡保障と運用は分けて考えましょう。

中途解約の返戻率を確認しましょう。

価格変動リスクもしっかり確認。

以上です。