保険のCMのキャッチコピーは信じてもいい?【CM保険ランキング】

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CMの保険のキャッチコピーについて

保険は商品の内容が結構複雑ですので、ご覧になったCMでのイメージが、そのまま判断材料となることがあります。

では、近頃テレビで流れるCMの保険について、チェックしてみましょう。

(1)アフラック「給与サポート保険」 – 就業不能保険

評価の分かれ道

・60日間の免責がある。

就労困難状態60日以上が条件です。入院か在宅療養で要件は働けないことです。

・働きながらがんなどを治療するには使いにくい。

がんは働きながら治すのが、今は主流です。年々がんは、入院日数が短くなっていて、通院で治療する人が増えています。ようするに、重い病気やがんは、働きながら治すニーズには合致しにくい保障内容です。

・高めの保険料水準。

まだまだ気になる点です。

まだまだ保険料水準が高めです

アフラックが世に知らしめた、代表的な就業不能保険です。けがや病気で働けなくなった場合を保障します。

とくに、傷病手当金や有給休暇のない自営業の人にとって、ありがたい商品といえます。

アフラックの商品に限らず、今はまだ、就業不能保険は、競争が始まったばかりで、安易に検討できる保険料水準ではありません。

60日以上の免責もあり、給付金の支給ハードルも低いとはいえません。

あくまで就業不能状態の保障ですので、通院でがんを治療しながら、職場復帰に向けての、時間短縮の勤務などの期間の収入減は保障がありません。

勤務先に団体長期障害所得補償保険があれば、割安の可能性がありますので、そちらを優先したいです。

(2)太陽生命「ひまわり認知症治療保険」 – 選択緩和型保険

認知症による介護負担をカバーします。認知症が増加するのは80歳以上です。

評価の分かれ道

  • 10年定期型は更新のたびに保険料が上がります。
  • 7大生活習慣病の保障付。
  • 加入条件が緩和型のため保険料がやや高い。

月払い保険料(2018.11.30現在)

契約年齢男性女性
45歳2,193円2,513円
50歳2,518円2,940円
55歳3,042円3,537円
60歳4,074円4,738円
65歳5,798円7,001円
70歳8,174円10,470円

※保険期間10年。保険料の更新は10年。加齢とともにアップします。保険期間は終身タイプもあります。

認知症治療給付金:300万円、保険払込総額:約98万円 ※60歳加入、70歳更新。75歳で認知症発症で給付となったとき。

認知症はがんより発症率は低くて、がん保険よりも保険料が高い

始めて発症した認知症が180日継続したときに、給付金がもらえる保険です。

健康に自信がない人でも、緩和型保険ですので、比較的加入しやすいのがポイントとなります。

65歳以上でおよそ7人に1人が認知症とされます。(2012年厚生労働省のデータから)

がんの場合、傷害罹患率(りかんりつ)は女性47%、男性で63%です。(国立がんセンター)

がんと比べて確率が低いにもかかわらず、保険料は高いです。

この保険料水準から考えますと、認知症以前に、介護保険から検討していくのも、よいかもしれません。ほかの老後リスクも考えて判断すべきでしょう。

(3)日本生命「ニッセイ出産サポート給付金付3大疾病保障保険 ChouChou!」 – 三大疾病保険

評価の分かれ道

  • 特定不妊治療の保障は2年後から。
  • 満期一時金はありますが、給付金分は差し引かれます。
  • 出産の保障開始は1年後からとなります。

1年後の治療には使えません

不担保期間は2年です。契約当初の2年間は、不担保期間で、保険対象外となります。

体外受精と顕微受精の特定不妊治療を保障しますが、人工授精やタイミング法など、一般不妊治療は対象外です。

人工授精や排卵誘発は対象外

特定の不妊治療を受けたときに、一時金がもらえます。これは一時話題になりました。

三大疾病が主契約のため、急性心筋梗塞やがんでも、保険金がもらえます。

なかなか画期的な保険といえますが、特定不妊治療の保障は、2年間の不担保期間があること、人工授精や排卵誘発の一般不妊治療は保障対象外、満期一時金は保険の満了時にもらえますが、給付金分が差し引かれるなど、やや問題もあります。

(4)明治安田生命保険「じぶんの積み立て」 – 積立保険

いつ解約しても、元本割れはありません。

評価の分かれ道

  • 死亡保険金は既払保険料の1.1賠。
  • 解約はいつでも100%の返戻金。
  • 5年で保険料払込は終了。

メリットもデメリットも薄い

経過年数3年5年7年10年満期
払込保険料累計360,000円600,000円600,000円600,000円
解約時の返戻金・満期時の満期保険金360,000円600,000円608,280円618,000円
返戻率・受取り率100%100%101.3%103%

10年間1万円積み立てても1万8000円です。

保険の魅力が薄い。仕組みはおもしろいが……

若い人向けに開発された保険商品です。5,000円からの月払い保険料で、保険料支払期間も5年と短いので、貯蓄感覚として比較的気軽に契約できることが利点です。

返戻金はいつ解約しても、保険料払込み元本を下回りません。これが特徴。

ただし、死亡保障額は払った保険料を、1割増しで上乗せしたのみですので、保険としては魅力は薄いです。

(5)ソニー損保「ZiPPi」 – 積立保険

完全なる自己負担ゼロを目指します。これがキャッチフレーズ。

この保険は、高額療養費制度を確認してから、検討した方がよいでしょう。

評価の分かれ道

  • 入院時の自己負担分をカバー。
  • 差額ベッド代はオプション。

自己負担をどうしてもゼロにしたい方向け

医療費の自己負担分をゼロにできるのが特徴です。差額ベッド代や先進医療も特約でカバーできます。

若い人の万が一の高額医療費に備えて契約するのも手でしょう。

ただ、保険料は、若い世代ですと、終身タイプは割安ですが、高額療養費制度で高い治療費はカバーできることを考えますと、貯蓄を治療費に充てるほうが、全体のコストが安くなる可能性もあります。

(6)第一生命「ながいき物語」 – 個人年金保険

老後のキャッシュフローの支えになる保険です。長生きリスクに対応しています。

評価の分かれ道

  • 老後破産をフォロー。
  • 平均寿命よりも長生きが条件です。

長生きすれば得ですが、平均寿命では損です

とはいえ、寿命は分かりませんよね。自分は長生きしたのですが、そうはいかず、また、短命かもしれないと思っていた人が、100歳まで長生きする。こればかりは、何とも……。

この保険は、老後の生活資金で困る、長生きリスクを保障する保険です。50歳から70歳までに積み立てて、70歳からの受取り開始のプランで加入できます。

長生きすればするほど、受取額が増えて得になりますが、平均寿命でなくなった場合は、支払った保険料のほうが上回ります。損益の分岐点は、90歳以上となります。

昨今は、長生きするかたが増えています。長生きリスクに備えるひとつの手段として、検討してみてもよいかもしれません。