ドラレコ特約加入でトラブル万全の対策を
東名高速道路(2017年)、あおり運転での死亡事故が発生しました。その後、ドライブレコーダーの注目は、一気に高まりました。
実際にドライバーの多くが、あおり運転を経験しており、もしもの時に記録を映像として残したい、トラブルを防ぎたい、などのニーズがドライブレコーダーの、売上増加に反映されています。
ドライブレコーダーが注目を集めていることに付随して、自動車保険に付帯のドライブレコーダー特約(ドラレコ特約)が、話題になっています。
ドラレコ特約は、保険会社から、最新の高性能ドライブレコーダーをレンタルして、事故対応や安全運転診断・安全運転支援なども含めた、サービスが得られる特約です。
市販のドライブレコーダーを、使用する時との違いは、サービスの充実度です。
ドライブレコーダーが、事故などで強い衝撃を検知すると、保険会社の事故受付センターに、位置情報や動画が、自動的に送信されます。
ドライブレコーダーを通じて、オペレーターと会話ができるのは、とても心強いですね。
また、一定の車間距離が縮まったり、急ハンドルをきると、アラームが知らせたり、走行データによる安全運転の診断を、受けられるといった、サービスもあり、高齢ドライバーや初心者にも、うってつけです。
気になるのは、保険料ですね。
代表的な商品では、月額が850円(650円もあり。※下記参照)で、年間1万200円となります。
量販店などでドライブレコーダーを、1万円~2万円で購入できることを考えますと、加入年月が長くなると、当然、割高になってきます。
ドラレコ特約を付けるか、量販店で購入して、自分で取り付けるかは、この保険料に価値を見いだせるかどうかによりますので、慎重に検討しましょう。
大手損保からドライブレコーダー特約が続々登場
保険会社 | サービス名 | 月額 | 契約 | 特徴 |
損保ジャパン日本興亜 | DRIVING! | 850円 | 特約付帯 | ALSOKかけつけ安心サービスなどの事故対応、安全運転診断、事故防止支援などが利用できる |
東京海上日動 | ドライブエージェントパーソナル | 650円 | 特約付帯 | 事故対応、事故防止支援、安全運転診断とわかりやすく十分な補償と、他社よりも安い保険料がポイント |
三井住友海上 | GK見守るクルマの保険(ドラレコ型) | 850円 | 特約付帯 | 事故対応、安全運転診断、事故防止支援補償のほか、高速道路逆走や指定区域外走行時などのアラートあり |
あいおいニッセイ同和損保 | タフ・見守るクルマの保険(ドラレコ型) | 850円 | 特約付帯 | 基本的な補償+高速道路逆走、指定区域外走行でのアラート。ドライブレコーダーをもっている場合も同保険(スマホ型)に加入できる |
ドラレコ特約を付けると、以下のサポートが受けられます
【1】安全運転をサポートし、事故を未然に防ぐ
車間アラート機能など、危険な運転を防ぎながら、もしもの時に役立つデータを、正確に記録し、運転中の安全と安心を、サポートする機能があります。
■ 安全運手サポートの例
- 事故多発地点でアラートを
- 前方車両へ急接近したり、片寄り走行などで警告
- 高速道路逆走アラート
【2】事故が起きてしまったときのサポート
事故に遭遇した場合も、ドラレコ特約で、保険会社や家族などに、すぐに連絡できたり、必要に応じて、現場急行サービスを、手配できるなど、手厚い事故対応を受けられます。
■ 事故発生時の例
- ドライブレコーダーが衝撃を検出
- 事故映像や事故連絡を自動で送信
- ドライブレコーダーを通じて事故サポート担当と通話
【3】あなたの運転の癖をチェックできる診断ツールなど
ドライブレコーダーのデータで、あなたの運転の癖を見つける、運転診断サポートもあります。
あなたの運転の癖を確認できるので、運転技術にも役立ちます。
ドライバーのおよそ7割の人があおり運転を経験している
車間距離を不必要に詰められたり、ハイビームを使われるなどの、あおり運転は、ドライバーにとって、誰でも起こりうる、身近な問題となっています。
およそ7割のドライバーが、あおり運転を経験しています。
平成30年の交通安全白書(内閣府)での、車間距離不保持の取り締まり件数(2018年1月~10月)は、前年のおよそ1.6倍になっています。
このように、あおり運転の取り締まりも、厳しくなっています。
未然にトラブルを防ぐには、ドライバーであれば、保険を備える必要があるでしょう。
期間 | 件数 |
2016年 | 6690件 |
2017年 | 6139件 |
2018年 | 1万873件 |
※出典:平成30年交通安全白書(内閣府)
ドライブレコーダーの出荷件数が増えています
新聞やテレビなどで、あおり運転の危険性が周知される中、ドライブレコーダーの映像で、加害者の犯行が、明らかになることが増えたことで、ドライブレコーダーの重要性に、大きな注目が集まっています。
2018年のドライブレコーダーの国内出荷実績も、増加台数は昨年より、100万台以上です。
あおり運転などの、運転中のトラブルに遭遇した際、備えたいドライバーが増えているということでしょう。
■ ドライブレコーダーの国内出荷実績
期間 | 台数 | 合計 |
2018年1月~3月 | 959,066台 | 354万9257台 |
2018年4月~6月 | 787,866台 | |
2018年7月~9月 | 863,209台 | |
2018年10月~12月 | 939,116台 | |
2017年1月~3月 | 417,390台 | 211万9023台 |
2017年4月~6月 | 412,979台 | |
2017年7月~9月 | 430,663台 | |
2017年10月~12月 | 857,991台 |
※出典:ドライブレコーダー協議会(ドライブレコーダー統計)
高齢になるほど、事故リスクが高まる
交通安全白書(内閣府)によりますと、75才以上と75才未満を比べると、免許を取得している高齢者人口10万人あたりの死亡事故件数は、75才以上では2倍以上ということがわかりました。
このような高齢者の運転リスクにも、ドラレコ特約は対応できますので、現在も運転している高齢の親がいて心配な場合は、ドラレコ特約を、検討するとよいでしょう。
ちなみに、2番目に死亡事故件数が多い年齢は、16才~24才です。
特約に加入するか、自分で購入して取り付けるか?
ドライブレコーダーをセットしたいが、ドラレコ特約に加入したほうがよいか、自分で取り付けるかを、悩む人も多いと思います。
充実したサポートを受けたい人はドラレコ特約に加入して、長期的なコストの安さが大事な人は、自分で取り付けるなど、人によっては選択は異なります。
それぞれ、メリット・デメリットがありますので、あなたの状況にあった選択をしましょう。
メリット | デメリット | |
ドラレコ特約に加入 |
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自分で購入 |
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