収入保障保険と定期保険の今
コストを下げたい
もっとも必要とされる保険は家族の大黒柱を失うリスクです。特に子育て中の家庭。現在の40才代や50才代は就職してわりとすぐに薦められた大手の生命保険会社の定期付終身保険に加入しているケースが多いのではないでしょうか。
今は掛け捨ての単品商品の開発が進み、今加入している保険を見直すことでコストが下がる可能性は十分にあります。
掛け捨ての保険
掛け捨ての保険は、医療保険のように保障内容や受給条件に細かい差がないので、単純に安くなります。そのためには目的を明確にしてムダな保障は徹底的に減らすのが鉄則でしょう。
必要な保障だけを得る選択が収入保障保険です。これは「三角形の保障」と呼ばれています。
死亡時にはあらかじめ決めた給付金が、月に一定額支払われるため、年数が経てば総受給額が下がる仕組みです。
子育て中の家庭では必要保障額が子の成長とともに減りますので、ある意味合理的な保険ともいえます。
保険期間中は同じ保障が続く箱形定期保険に比べると、払込総額は半分以下に抑えられます。
どの商品がいい?
保険料を安く抑えたいのであれば、健康体割引のあるリスク細分型を選択するのがもっともよいでしょう。血圧やBMIが正常で非喫煙者の保険料が割安に設定されています。さらに支払保障期間を短くできる商品は保険料のムダを抑えられます。チューリッヒ生命の「収入保障保険プレミアム」は多くの年代で安いです。
ただし、健康体割引でも各社で適用基準が異なります。チューリッヒ生命の「収入保障保険プレミアム」は最高血圧が120Hg未満とかなり厳しい条件です。
第2の選択としてネオファースト生命保険の「ネオdeしゅうほ」とメディケア生命保険の「メディフィット収入保障」は非喫煙者で最高血圧140Hg未満とゆるめの条件で加入でき、保険料も安いです。
少々健康状態に難がある非喫煙者の抜け道もあります。マニュライフ生命保険の「こだわり収入保障」はBMIに基準がありません。東京海上日動あんしん生命の「家庭保障定期保険NEO」は喫煙の有無が条件で健康状態を問いません。これらは他社の条件に合致しない人の救世主でもあります。30代、40代の女性で非喫煙者であれば、東京海上日動あんしん生命の「家庭保障定期保険NEO」は最安となります。
喫煙者は?
健康体割引がある保険は喫煙者の保険料がかなり割高になっています。喫煙者は健康体割引のない商品から選択します。中で安いのはアクサダイレクト生命保険の「アクサダイレクトの収入保障2」がよいでしょう。
定期保険
保障額が一定のシンプルな箱形死亡保険が欲しい人は定期保険を選びましょう。選び方は、健康体割引の大きい商品を優先します。メットライフ生命保険の「スーパー割引定期」は、チューリッヒ生命よりやや高いですが入りやすい商品です。
喫煙者の場合はネット生命保険の商品が安めになります。中でもメディケア生命保険の「メディフィット定期」は全体的に安くて、非喫煙者でも30代、40代の女性で保険料が最安となっています。
もう一つのポイント
掛け捨ての保険にはもう一つポイントがあります。コンバージョンという保険の引き継ぎ制度です。これは保険期間終了後が途中で終身保険へ切り替えができる仕組みになっています。重大な疾病にかかったあとでも、健康告知なしで終身保険に加入できます。