ネット生保はアイデアを模索。今は正念場

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ネット生保、今は正念場

ライフネット生命保険はがんと診断されて、その治療が終わった後も、給付が最長で5年続き、収入の減少への備えを手厚くしました。抗がん剤には副作用があります。ライフネット生命保険は保険だけを売るのではなく、副作用のケアをする会社も紹介します。

業界の異端児といわれる開業10年目の、ライフネット生命保険の業績が今ひとつふるいません。ネット生保は限界との声もあります。

6月に会長を退いた、日本生命保険出身の出口氏が、ライフネット生命保険を創業しました。「カエルがどんなにおなかを膨らませたところで、大きな牛にはかなわない」とイソップ童話を引用し、ライフネット生命保険の歩をなぞらえました。

保有契約数が約24万件の時期もありました。これは日本生命保険の1パーセント未満にすぎません。大手には対抗するには、アイデアで勝負しかないと、様々な取り組みを打ち出してきました。

女性の営業員による対面販売が、生保業界では今も主流です。その営業員は業界全体で20万人以上いとされています。

ライフネットではコストを抑えるため、ネット販売に徹し、開業4年目の11年度は新規契約数を6万件と伸ばし、当初の10倍となりました。また、透明性を高めるため、保険料のうち、利益の付加部分の開示にも踏み切ったのです。

しかし、11年度を以降は勢いが落ち始めました。5期ぶりに16年度は前年度比で反転したものの、3万件弱にとどまりました。これはピーク時の半分以下です。

保険とは万が一のときに備えるためのもので、丁寧な説明聞きたいといった声も根強いのですが、昨今、生命保険は待ちの姿勢では加入はムリといわれています。

積極的に営業し、顧客のニーズを掘り起こす必要があります。

ネット生保はアイデアを模索

ネットで申し込みを待つスタイルには、限界があると指摘する生保関係者もいます。

ライフネットが新たに売り出したがん保険も、すでに多くの商品がある業界では、独自性を出すのは難しいといわれています。

しかし、出口氏は「ネット生保はまだまだ青天井に伸びる」と予測しています。

ネット生保の現在の市場規模は、200億~300億円とされ、16年後の業界全体の約33兆円と比べると、伸びしろはネット生保は大きいとの見立てです。

生保会社は初期投資に莫大な費用がかかることもあり、当初は赤字が続く傾向があります。ライフネット生命もそうでしたが、18年度には初の黒字化を目指しています。

ライフネット生命は、新経営体制で取締役に就いた森亮介営業本部長は、生命保険の受取人が同姓のパートナーでも受け取れる仕組みを、商品に取り入れました。

ライフネットならではのアイデアが、今までの規定を変革し、現在は各社が同じ仕組みを取り入れています。小さな会社でも前向きなものは、波及するということです。