医療保険
保障内容と告知項目の違いを比較して選択する、持病がある人向けの医療保険。一般の医療保険には、健康上の理由で加入できない人ほど、医療保険の必要性を痛感していると思われます。そのような人のために、引受基準を緩和した、医療保険が定着しつつあります。
引受基準緩和型医療保険とは、持病で投薬治療を受けている、入院や退院、または手術を受けてから時間が経っていないなどで、一般の医療保険に入れない人向けの医療保険です。
保険会社が、告知項目の数を、3~6程度に簡素化することで、緩くして、契約を引き受けるかどうかの基準を決めます。
共通している商品の仕組みとしては、引受基準が緩いだけに、保険料が割高なことと、加入後の1年間の保障額は、50パーセントに減額されることです。
ただし、各社ごとに保険料を設定しているので、各商品ごとに微妙に違っています。
告知項目の内容と数は、各保険会社で違いますが、共通して聞かれるのは、過去5年以内に、がんや肝硬変などで入院経験がないか、最後の入院や手術から、何年経過しているかの入院歴、3ヶ月以内に医師や病院から入院、手術、または検査をすすめられていないか、などです。
入院歴の確認は、2年が一般的ですが、1年と短い商品もあります。
最近のラインナップでは、特約が増え、充実した保障内容の傾向が強まっています。
たとえば、短期入院でも、一時金が受け取れる特約や、三大疾病で所定の状態になると、一時金が受け取れる特約、三大疾病、七大疾病の入院を手厚くする特約があります。
また、加入してから5年間、入院給付金が支払われる入院が5日未満だと、以後の保険料が割引になる、健康割引を導入した、新タイプの保険も登場しました。
基本保険がシンプルで、特約で保障を充実できる商品や、新しいタイプの保険が、ランキングに入っています。
そもそも、保険料が割高の引受基準緩和型医療保険は、特約を付けて保障を充実させると、保険料がさらに高くなってしまいます。
負担できる保険料とのバランスで商品を選択しましょう。
医療保険ランキング
No1 医療保険 新キュア・サポート(オリックス生命)
- 30才男性 2910円
- 40才男性 3675円
- 50才男性 4760円
告知項目の4つすべてが、いいえ、であれば申し込めます。
七大生活習慣病による入院は、支払い日数が拡大し、なかでも三大疾病は、無制限と手厚いです。
また、がん一時金、重度三疾病一時金の特約が付けられ、がん、急性心筋梗塞、脳卒中で所定の状態になると、一時金が受け取れます。
死亡保障も、必要があれば、終身保険特約もあります。
No2 フレキシィゴールド(メットライフ生命)
- 30才男性 3120円
- 40才男性 3625円
- 50才男性 4310円
3つの告知項目で、比較的加入しやすい商品です。
がん一時金コースは5つ。
特に入院、手術は過去1年で、最も緩和されています。
先進医療、入院、手術の基本保障に、必要に応じて通院、骨折一時金、がん一時金、三疾病入院延長の4種類のオプションが選択できます。
三疾病入院延長コースは、心疾患、脳血管疾患、がんによる支払い日数が無制限。
No3 ネオdeいりょう健康プロモート(ネオファースト生命)
- 30才男性 2460円
- 40才男性 2725円
- 50才男性 3200円
3つの告知項目が、全ていいえであれば加入できます。
契約日から5年間、入院給付金の支払われる入院日数が、継続5日未満であれば、健康割引特則が適用されて、以後の保険料が割引に。
健康割引が適用される、緩和型医療保険は業界初。
主契約は入院で、先進医療、手術、入院一時金などの特約から、自分に合う保険を選択できます。
No4 新・健康お守りハート(損保ジャパン日本興亜ひまわり生命)
- 30才男性 3030円
- 40才男性 3600円
- 50才男性 4270円
3つの告知項目が、全ていいえであれば加入できます。
4つの項目も、全ていいえであれば、オプションを付けられます。
基本保険は、先進医療、手術、入院です。オプションは、保険料払込免除の特約と、三大疾病による入院を無制限にする特約があります。
No5 スマイルメディカルワイド(朝日生命)
- 30才男性 2190円
- 40才男性 2540円
- 50才男性 3085円
3つの告知項目が、全ていいえであれば、終身医療保険が申し込めます。
がんによる放射線治療、入院、手術は2年以上経過した場合は、問わないので、がん罹患(りかん)経験者でも、申し込むことができます。
まとまった一時金を、日帰り入院でも受け取れるのが、最大の特徴。