保険のカラクリはこうだ!
昔に契約したから安心、という考え方は危険です。
そもそも保険というものは、加入した人が保険料を出し合って、不測の事態(死亡や病気、けがなど)に備える仕組みで成り立っている商品です。
何も問題も無く働いている間は、当然ですが、保険金は受け取れません。
また、全ての不安を解消するための保険、というものは、まず不可能です。全てを保険でケアするために、それらのひとつひとつに保険料を支払ったら、膨大な金額になります。高額な保険料が家計を圧迫するでしょう。
生活が困窮しては本末転倒です。
考え方として、基本的にはあなたの貯蓄を最優先に考えて、賄えない部分だけを保険で、必要な期間保障するといった考えを持つとよいでしょう。
低金利の現在、一部の貯蓄型は除いて、保険料をひたすら支払っても、資産は増えませんが、保険料を抑えることで貯蓄に回せませます。
また、医療保障や死亡保障のある商品は、めまぐるしく改定を続けており、医療技術も進歩しているため、保険商品を選択するのに、重視するべくポイントも時代によって変化しています。
保険会社のいいなりや、親戚や知人の義理で入ってしまった保険は、現在ではもっと安い保険料で、しかも、高い保障を確保できる可能性があります。
保険の見直しの検討は、必ず行いましょう。
今はネットからの加入で安く入れる保険もあり、シミュレーションも簡単にできます。街の中で、いろいろな保険商品を扱う代理店に相談するのもよいでしょう。
保険好きな日本人は、何の疑問を持たずに契約している
日本人の約8割が保険に加入しています。各世帯での保険の支払いは、年間で平均38万円だそうです。月に3万円以上も負担しているのですね。
これでは、貯蓄に回せなくなります。無理して保険料を支払い続け、老後に資金不足に陥っては本末転倒です。
保険は損する人が、得する人を支えています
一般的な保険のしくみとは、加入者が保険料を支払い、ケガや病気、または死亡時に助けることです。いわば、助け合いの精神で成り立っています。
保険料の内訳と使われ方について説明しますと、
契約者が支払った保険料は「付加保険料」と「純保険料」に振り分けられます。
「付加保険料」は、保険会社の人件費や広告費、運営資金が差し引かれた額が、消費者に還元されます。
「純保険料」は、そのまま消費者に還元されます。保険金支払いの財源となるのは、「純保険料」のみです。
「付加保険料」と「純保険料」が消費者に還元されるのですが、還元率は必ず100%以下になります。当たり前ですが。
解約時に戻ってくるお金を「解約返戻金」といいます。保険は貯蓄と異なり、払い込んだ保険料が全額戻るわけではありません。
得に低解約返戻金型終身の場合、普通の終身保険よりも保険料は抑えられていますが、払込終了前に解約すると大きな損失につながります。
払込終了前に解約した場合の解約返戻金は通常の70%しかありません。
また、払込終了直後には、保険料と解約返戻金がほぼ同額となります。これは、払込期間中の解約は大幅な元本割れとなり、払込終了直後の解約でも利息はゼロとなります。
激変する保険選びの新常識とは
古い時代の保険選び
昔は親戚や友人、職場に来る保険営業との付き合いなどで、保険を契約しました。生命保険会社の営業マンが勤務先や自宅に訪れて、支払時や請求時など、きめ細かいサービスを提供しました。
大手保険会社同士を比較していたこの時代には、安価な保険はありませんでした。
保険商品も終身保険を基準にした、2階建て3階建ての複雑な商品が多く、更新ごとに保険料が高くなるものばかりです。多くの特約を付加され、わかりにくいものも多かったです。知らないうちに、いろいろな特約を付加されることもありました。
解約返戻金や生存給付金があり、保険料が高かったですね。当時は、一定期間ごとに受け取れる生存給付金や、解約返戻金のあるタイプが人気ということもありました。
また、入院1回の支払い限度日数は120日保障が主流でした。
新しい時代の保険選び
今は乗合代理店やネット完結の保険で加入します。どんな情報も入る時代です。ネットや通販系生命保険で安い保険料の商品を探しましょう。
ネット系は付加保険料を圧縮できるのも魅力です。同じ保険で保険料が格段に安くなります。
死亡保障の選び方は、終身保険とセットで高額な保険料を支払うよりも、必要な時期に限定して、安い定期保険や収入保障保険に加入するのが今の新常識です。
終身保険よりも掛け捨てタイプです。
オリックス生命の「医療保険 新キュア」は、入院治療が長引きながちな三大疾病の場合、入院日数無制限です。七大生活習慣病であれば、120日まで保障が付きます。(※男性30歳、終身払、入院給付金日額5000円、重度三大疾病一時金50万円)