その名は、チバニアン。地質年代に初めて日本の名前が

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地質年代とは?

地球に地殻ができてから、その後の時代を地質時代(ちしつじだい)といいます。人類が地質学的方法で研究できる時代のことです。

現在,地球上で最も古い岩石は約40億年前ですので、地質時代は約40億年前から後ということになります。

※ウィキペディアから(地質年代)  icon-arrow-up

チバニアン(千葉時代)と命名

上の図の、「第四期」の「完新世」(かんしんせい)の詳細が下記の図です。

「カラブリアン」の上にある、ネアンデルタール人が生きていた「中期」が「チバニアン」と命名されることになりそうです。

※ウィキペディアから icon-arrow-up

約77万~12万6千年前の年代が「チバニアン」(千葉時代)と命名される見通しになったそうです。

命名を目指す日本の研究チームが、この年代の基準地として千葉県の地層を、ラテン語で千葉時代を意味するチバニアンの年代名として、国際学会に申請しました。競合するイタリアを一次審査で破ったそうです。正式に決定すれば、地質年代初の、日本名が付く快挙となります。ちなみに、イタリアは「イオニアン」です。これは負けです。

国際標準となるこの年代の基準地の地層を、日本とイタリアが国際地質科学連合に申請しました。

各国の専門家で構成する作業部会が、投票を行った結果、6割以上の支持を得て日本が候補地に選ばれました。

正式承認までには、まだ3段階の審査があるそうですが、覆ったケースは例外的なものを除くとなく、このまま決定となる見込みだそうです。

約77万年前は、南北で地球の磁気が逆転する現象が最後に起きたことで知られます。この現象を示すデータが不十分だったイタリアの地層に対し、千葉県の地層は明瞭に確認できることが評価されたらしいのです。