高気圧は下流気流で発生、低気圧は上昇気流で発生する

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低気圧と高気圧の違いは何だろう?

天気図に書かれた等高線をみると、同心円のように線が閉じているところがあります。

その円の中心の気圧が周囲よりも高ければ、そこが高気圧の中心で、低ければ低気圧の中心です。

高気圧では上空から地上へ向けて下降気流が流れていますが、低気圧では逆に上昇気流が発生しています。

高気圧と低気圧の違いは気流の流れる方向ですので、表示された気圧の数字が高気圧よりも高い低気圧が発生することもあります。

上昇気流でできるのが低気圧、下降気流でできるのが高気圧

日本での高気圧には、南からくるものと北からくるものでは違いがあります。

南からやってくるのが太平洋高気圧です。これはハドレー循環によって送られてきた赤道周辺の暖かい大気が、中緯度地方で下降気流となることでつくられる高気圧です。

この高気圧にはどんどん大気が供給されますでの、対流圏界面まで届く背の高い高気圧になります。

これに対して、北からの高気圧はシベリアからやってきます。放射冷却によって冷やされた大気は重くなるため下降気流となり、地上へ落ちてきて高気圧をつくりますが、その性質上、高度が2000メートル程度の背の低い高気圧となるのです。

一方、日本周辺で低気圧が発生する大きな要因は、性質の異なる気団の衝突です。

中緯度地方では南の暖気と北の寒気がぶつかり合うところのため、よく上昇気流が発生します。そこには必ず前線が発生します。

中緯度地方の低気圧の大きな特徴は、前線をともなっていることです。これを温帯低気圧と呼びます。

中国大陸で生まれた低気圧は、まだ前線をもっていないものが多いのですが、それが東に移動して東シナ海にでると、前線ができるのです。それが日本付近までくると、より大量の南の暖かな大気に触れるため、前線の働きが活発となり、低気圧が急速に発達して通過します。

中緯度地方に特徴的なものに偏西風があります。温帯低気圧の発生には、偏西風が大きな影響を与えています。

icon-hand-o-up 低気圧の中心に吹き込む大気が巨大な渦をつくりだします。

語句

等高線……とうこうせん – 地図上で、地形の起伏を表すために標高の等しい点を結んだ曲線。水平曲線。等高曲線。コンター。

同心円……中心を共有する二つ以上の円。

ハドレー循環……赤道付近で上昇した空気が緯度30度付近まで北上した後、下降し地表付近を南下して赤道に戻る循環のこと。

対流圏界面……対流圏とその上の成層圏との境界面。高さは赤道付近では17~18キロメートル、極地方では6~8キロメートル。トロポポーズ。止対流面。

放射冷却……地表面の熱が大気圏外に放射され、地表に接する大気の温度が降下する現象。晴天・無風の夜に起こりやすく、放射霧や遅霜の一因となる。

気団……温度・湿度がほぼ一様な空気のかたまり。大陸や大洋上の広い地域に空気が停滞して形成される。「シベリア─」◇気団の発達・移動などによって天気が変わる。

前線……気象で、暖気団と寒気団が接触するとき、その境界面が地表面と交わる線。寒冷前線・温暖前線・停滞前線などがある。

偏西風……南北両半球の中緯度地帯の上空を帯状に取り巻き、一年じゅう西から東に吹いている風。

温帯低気圧……偏西風帯に発生する低気圧性の渦巻。温暖前線・寒冷前線を伴う。中高緯度の天気変化の主な原因。