偏西風は中緯度地方で西から東へ吹く風、得に強い風がジェット気流

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偏西風やジェット気流ってなんでしょう?

低緯度地方の赤道周辺から、ハドレー循環によって運ばれた大気が中緯度地方で下降し、中緯度高圧帯をつくります。その中緯度高圧帯から高緯度地方へ吹き出す地上の風は、コリオリ力によって曲げられるため、東へ向かって吹きますが、上空の風も東へ向かって吹いています。この風を偏西風と呼びます。

偏西風は地球全体の大規模な大気循環がつくりだす風で、中緯度地方から高緯度地方で年間を通じて非常に強く吹き、気象に大きな影響を与えます。

高層天気図を見れば明らかですが、低緯度地方では大気が暖かいため高層での気圧は高くなり、高緯度地方では大気が冷やされるので高層の気圧は低くなります。

ということは、高層では低緯度地方から高緯度地方に向かって気圧傾度力が働いていることになります。

気圧傾度力とは↓

上空の風は等圧線に沿って,地上風は等圧線に対して斜めに吹く
地上で吹く風には、地表の摩擦力と地球の自転が引き起こすコリオリ力が作用。地表と摩擦のある地上風は等圧線に対して斜めに、摩擦のない上空の風は等圧線に沿って吹く。このとき風は気圧が低い側を左にして吹きます。これを地衡風。風には遠心力も関係しており、気圧傾度力とコリオリ力と遠心力がつり合った状態で吹いています。この風を傾度風と呼びます。

高層の大気には地表の摩擦が働きません。そのために、特に中緯度地方から高緯度地方の高層では、地上よりもはるかに広い範囲で極地方を中心として東へ向かう風が吹いています。これも偏西風です。

偏西風の吹く中緯度地方では、北の冷たい大気と南の暖かな大気とがぶつかるところでもあります。そこでぶつかり合う大気は気温差が大きいため、気圧差も大きくなります。ということは、大気がぶつかりあっているそこでの上空の気圧傾度力は、周囲よりもいっそう強くなります。

そのため、そこではより強い偏西風が吹きます。この偏西風をジェット気流といいます。

中緯度地方で常に西から東へ吹く風のことを偏西風といい、そのなかで特に強い風がジェット気流という

ジェット気流には寒帯ジェット気流亜熱帯ジェット気流の二つがあります。日本に大きな影響を与えるのは寒帯ジェット気流です。

寒帯ジェット気流は中緯度地方でよく発生する低気圧の影響をうけて南北に大きく蛇行します。

icon-hand-o-down 偏西風の吹いている場所(北極圏から見ています)

語句

ハドレー循環……赤道付近で上昇した空気が緯度30度付近まで北上した後、下降し地表付近を南下して赤道に戻る循環のこと。

高層天気図……上空の気象状態を観測結果から描いた天気図のこと。