気象観測レーダーは高層の風速や風向を調べるために使用している

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気象観測にはレーダーを使っています

アメダスとラジオゾンデ以外でも気象観測が行われています。気象台や測候所を中心にして、全国20ヶ所に設置されているのが気象観測用レーダーで、15キロメートルの高度まで観測することができます。

レーダーによる気象観測では、おもに降水についての観測を行っていますが、17ヶ所のレーダーは同時に風についても観測できるようになっています。

雨雲に向けて電波を発射し、雲中の雨などによって反射された電波を受信することにより、雨量や降水の位置を観測する仕組みです。全国のレーダー網の観測結果を組み合わせると、日本周辺を1キロメートルに区切ったグリッドごとに降水の様子を観測することもできます。

これもレーダー観測の一種ですが、およそ5000メートルの高さまでの風についても、その風速や風向きを観測するのが、ウィンドプロファイラと呼ばれるものです。

レーダーは高層の風速や風向を調べるために使用しています

これは野球でおなじみのスピードガンと同じ原理によるもので、5つの異なる方向に向けて電波を発射し、それが大気の流れによって流される雨粒などに反射して戻ってくる電波を観測することにより、300メートルの高度ごとに風のようすを観測することができ、全国33ヶ所に設置されています。

ラジオゾンデに加えて、2つのレーダー観測によって上空の待機のようすがより広い範囲できめ細かに観測されることにより、天気予報の精度は格段に向上しています。

このほか、気象庁には2隻の気象観測船を保有し、太平洋上で広く観測を行っていますが、海洋観測は観測衛星による宇宙からの観測に取って代わろうとしています。

語句

測候所……そっこうじょ – 気象庁に所属する地方機関。気象観測・地震観測などを行い、担当区域に天気予報・気象警報・注意報などを伝達する。