国際観測網とは各国の観測衛星を連携し地球全体の気象データを共有

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国際観測網とは何でしょう

日本では気象観測衛星「ひまわり」を打ち上げていますが、気象観測衛星を打ち上げているのはもちろん日本だけではありません。アメリカ、ロシア、欧州、中国、韓国、インドが静止衛星軌道に気象観測衛星を打ち上げています。それらがWMO世界気象機関)によってつくられた世界気象監視計画によって連携し、情報を共有する国際的なシステムがあります。

国際観測網とはいろいろな国の観測衛星を連携させて地球全体の気象データを共有しようとするものです

グリニッジ子午線である赤道上空の経度0度には欧州の観測衛星が、東経76度にはロシアの観測衛星が、東経105度には中国、東経140度と145度には日本の「ひまわり」があります。大西洋側では、西経75度と135度にはアメリカの観測衛星があります。これによって地球は極地方をのぞくその全域が観測衛星の眼下にあるのです。

また、気象観測衛星には静止軌道上を周回するもののほかにも、極軌道を周回しているものもあります。

極軌道とは、静止軌道と直交するように、南極と北極の上空を通る南北に周回する軌道です。

軌道の高度はおよそ1000キロメートルまでなので、一周にかかる時間は数時間です。極軌道にある観測衛星の眼下では地球が自転しているため、地球の全域を観測することができます。特に、静止軌道上からは観測しづらい高緯度地方が観測できるため、静止軌道上の観測衛星からもたらされる情報を補完する貴重なデータが得られるのです。

極軌道を周回する観測衛星を打ち上げているのは、アメリカ、中国、ロシア、欧州で、日本は独自の観測衛星をもっていません。日本ではアメリカの衛星からデータを受信して利用しています。

GOS(全球監視システム)

各国の地上気象、高層気象観測所、船舶、ブイ、航空機、気象衛星などで構成される地球規模の観測ネットワークです。世界気象衛星観測網の構築に積極的に参加し、収集データを各国に提供します。

GDPFS(全球データ処理・予報システム)

観測データの高度な処理に基づく気象の、東アジアを対象とした「地域特別気象センタ」として解析・予報資料の作成や提供を行うネットワークです。特に「太平洋台風センター」では積極的に情報提供を行っています。

GTS(全球通信システム)

各国の気象機関により、運営されている気象観測データや気象解析・予報資料などの国際的な交換を行う全世界的な気象通信ネットワークです。「地区センター」のひとつとして、アジア諸国や環太平洋地域の気象データの国際交換に重要な役割を果たします。

語句

グリニッジ子午線……ロンドンの東部、テムズ川右岸に位置する、もと王立天文台所在地。1884年この地を通過する経線を本初子午線と定めた。グリニジともいう。

東経……イギリスのグリニッジ天文台跡を通る子午線を零度とし、そこから東へ一八〇度までの経度。

西経……イギリスのグリニッジ天文台跡を通る子午線を零度とし、そこから西へ一八〇度までの経線