降水確率とはなんでしょう
天気予報のなかで、わたしたちが日常生活にたいへん関心が高いのは降水確率ではないでしょうか。今日は雨が降るのか降らないのか、外出の際には気になります。
そこで参考にするのが、降水確率です。この降水確率とは特定の地域について、特定の時間に1ミリ以上の雨が降る確率をいうものです。
微妙なときには、天気予報でも「折りたたみ傘を持ってでた方がよい」というようなことをいいますが、【part27】で解説したように数値予報から導きだされます。
降水確率とはある時間にある地域で雨や雪の降る確率を10パーセント刻みで表した目安
気象庁が発表するものは、6時間ごとの確率で、0パーセントから100パーセントまで10パーセント刻みで表示されます。現状の予報技術では特定地域のどこでどのくらい雨が降るかを、細かく正確に予測することはできません。
そのために、予報にダマされたと思うことが起こるかもしれませんが、それは決して予報が外れたことを意味しているものではありません。
また、降水確率では、予想される雨の降り方はわかりません。1ミリ以上の雨がどの程度の雨量なのかがわかりません。6時間かけて1ミリであれば、傘は不要かもしれませんが、短時間にまとまって降れば傘が必要になってきます。
降水確率の高低は降水量の多少とは無関係なのです。
降水確率10パーセントの雨のほうが、100パーセントの雨よりも短時間で強く降る、といこともあり得るわけです。
しかし実際には、降水確率が高いほど雨量が増えやすいというのは、多くの人の生活実感であろうかと思います。
誤差が生じやすい点ですが、たとえば、降水確率が50パーセントといったときに、それは対象地域の半分で雨が降るとか、対象時間の半分だけ雨が降るというものではありません。
降水確率とはあくまで対象地域で予報時間内に雨が降る場合と降らない場合を考え、1ミリ以上の降水がある確率をいっているものなのです。
ですから天気予報が自分の感じた状態ではなくても怒らないでくださいね。きっと何十年後にはさらに精度が上がりますので。