天気記号ってなんでしょう
天気図には等圧線や高気圧、低気圧の位置が表されていますが、それ以外にも、観測地点の気象状況がわかるように記号が表示されているものがあります。
観測地点の気温や気圧、天候や風力、風向きがひと目でわかるように決められているのが天気記号です。
天気記号にも天気図と同様に国際式と日本式があります。国際式天気記号は表す要素が多く、たいへんきめ細かく決められているため、一般には分かりづらい専門家向けのものになっています。
そこで日本では、表す要素をしぼり、気温、気圧、天候、風力、風向きだけにしました。これで一般の人にも分かりすくなったのです。
天気記号とは観測地点の気象状況がひと目でわかるように記号で表示したものです
天気記号は21種類を設定し、風力については0から12までの13段階にして発表しています。風力と風向きについては、矢羽根を用いていますが、これは矢羽根が向いている方向から風が吹いていることを表しています。
分かりやすくなったとはいえ、まだまだ一般の人には伝わりにくいものが多く、見づらいものになりがちのため、現在では天気予報を発表する会社がそれぞれ、晴れは太陽、曇りは雲、雨は傘で表すといった工夫をこらしています。いろいろな絵文字を多用して少しでも分かりやすい天気予報にしようとしています。
台風が発生すると、その進路予想が表示されます。そこでは12時間後の予報円などの図が目にしますが、これも天気記号といえるのではないでしょうか。
天気記号
風力
風力例
語句
予報円……台風の中心が一定時間後に到達すると予想される範囲を円で表したもの。