移動性高気圧に広くおおわれている5月の快適な陽気が五月晴れです

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五月晴れとはなんでしょう?

北のシベリア寒気団の勢力が弱まると、中国大陸南部を発生源とする揚子江気団にのって、移動性高気圧が日本列島にやってくるようになり、日本列島は春らしい陽気に包まれるようになります。しかし、3月から4月ころまでは、高気圧と低気圧が交互に現れて、天候が変わりやすかったり、寒の戻りなどもあります。

これが5月に入ると、シベリア寒気団が完全に後退するのにあわせて、揚子江気団から移動性高気圧が安定して成長するようになります。

この時期の高気圧は東西に長くなる傾向があり、また、高気圧が連続して並んで日本列島を通過することも多くなります。

移動性高気圧に広くおおわれていることの多い5月の晴天続きの陽気を五月晴れという

この帯状の高気圧にブロックされるために、シベリア地方からの低気圧も南下することができません。従ってこの時期の日本列島は、1年でもっとも陽気がおだやかな時期で、晴天の日が長く続いたりします。

これを五月晴れといいます。

しかし、晴天続きで雲の少ない天気のこの時期に注意しなければいけないのが放射冷却です。

夜間に冷え込んだ地表に冷やされた空気は上昇していきますが、上空に雲がないため、その上昇を遮るものがなく地表は冷え続きます。

地表の温度が2℃程度まで下がると霜が発生し、農作物に被害を与えることもあります。これが遅霜と呼ばれるものです。気象庁は遅霜が予報されるときには、霜注意報を発令して注意喚起を行っています。

旧暦で表す5月は新暦の6月に相当するため、五月晴れとは、旧暦の時代には梅雨の晴れ間を指す言葉でしたが、現在では文字通り5月の快適な陽気を指す言葉になっています。

語句

放射冷却……地表面の熱が大気圏外に放射され、地表に接する大気の温度が降下する現象。晴天・無風の夜に起こりやすく、放射霧や遅霜の一因となる。