赤道周辺の熱は大気の循環により南極や北極へ移動する

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大気の循環とはどういうことでしょう

太陽は地球に膨大なエネルギーをもたらします。それを太陽放射といいます。中国大陸のゴビ砂漠やアフリカのサハラ砂漠の半分に太陽電池パネルを敷き詰めますと、現在、人類が使用しているエネルギーのすべてを賄うことができるといわれます。

その太陽放射でもっとも強く暖められるのが、赤道周辺の低緯度地方です。

この低緯度地方では太陽が一年を通して頭上にあるため、太陽放射に熱せられた地表は大気を暖めます。暖められた大気は軽くなるため、上空へのぼっていき、対流圏界面まで達しますが、そこから上には昇り続けることができずに、横へ流れ、南下あるいいは北上します。

大気が循環することによって、赤道周辺の熱を北極や南極地方へ伝えます

日本などがある緯度30度程度の中緯度地方までながされると、強い偏西風に出会うため、さらに高緯度地方へ向かうことができずに、下流気流となり、地表へ向かっていきます。

この低緯度と中緯度の間を循環する大気の運動をハドレー循環と呼びます。

ハドレー循環が赤道付近でつくるのが熱帯収束帯と呼ばれる低圧部で、中緯度でつくるのが亜熱帯高圧帯と呼ばれる高圧部です。

偏西風に行く手をはばまれた低緯度からの気流は、その熱を偏西風に伝えます。中緯度地方を西から東に流れる偏西風は、低緯度からの気流に暖められることにより、中緯度地方をまんべんなく暖めていきますが、緯度60度付近にある高緯度低圧帯で極地方にできる非常に冷たい大気に出会うと、その行く手をはばまれて上昇し、ふたたび緯度30度の亜熱帯高圧帯へ帰って行きます。この循環をフェレル循環といいます。

緯度60度を超えると極高圧帯と呼ばれる、両極のきわめて寒冷な大気がつくりだす地方へ入ります。極地方で冷やされて重くなった大気は緯度の低い地方へと流れ出しますが、高緯度低圧帯で中緯度を流れる偏西風と出会うと上昇し、地方へと戻っていきます。これを極循環といいます。