冬の季節風とは日本で西高東低の気圧配置から吹く強い北西の風のこと

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気象と天気の疑問 part52 ~冬の季節風とは?~

季節風とは、ある季節になると特定の地域で吹く風のことです。これは世界のさまざまなところで観測することができます。

日本列島はユーラシア大陸の東のはずれにあるため、年間を通じて特徴的な季節風が吹いています。それはユーラシア大陸と太平洋との温度差が原因で起こるものです。

夏になると、ユーラ シア大陸は日射によって暖められるため、太平洋上の気温よりも 高くなり、湿った南風が吹きます。これが夏の季節風です。この逆の仕組みで起こるのが冬の季節風です。

冬になると、大陸は日射量の減少や、それにともなう北極からの冷気や、背の低いシベリア高気圧による放射冷却により、マイナス40C程度まで冷やされます。

この強い寒気のシベリア気団が、偏西風に乗って大陸を南下して、日本列島の西側にやってくるのです。このとき、日本列島の東側の太平洋上では、大気の温度が大陸よりも暖かいので上昇気流が発生し、低気圧が発生しやすくなっていますので、西高東低の気圧配置となり、大陸の冷たい高気圧から太平洋上の低気圧へ向かって風が吹きます。

これが冬の季節風です。

ユーラシア大陸の端にある日本で、西高東低の気圧配置から吹く強い北西の風が冬の季節風

この季節風で注目すべきことは、大陸からの風が日本海上へ吹きだすと、水蒸気を吸収しながら海上で暖められて、日本海側から北海道の広い範囲に雨や雪を降らせるという点です。

日本海には、南の東シナ海から対馬海峡を通って、北上する対馬海流が流れているため、その上に吹き込んだ大陸からの乾燥した冷気を暖め、水蒸気を供給します。

すると上昇気流が発生して、積乱雲へと成長していくのです。冬の季節風が強い場合、気象観測衛星からの画像で、日本海上に筋状の雲ができているのが見えるのですが、あの筋は積乱雲が並んでできているのです。

日本海側に雪や雨を降らせた大陸からの寒気は、太平洋側では冷たく乾燥した風となりますが、太平洋上で暖められて、ふたたび筋状の雲を形成します。

世界にはいろいろな季節風がありますが、日本周辺で西高東低の気圧配置によって吹く冬の季節風は、世界の季節風のなかでもっとも強い 季節風のひとつになっています。