流氷はシベリアのアムール川の河口で誕生しオホーツク海沿岸に接岸

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流氷は、シベリアにあるアムール川の河口で誕生し、冬の季節風に乗ってオホーツク海沿岸に接岸する

海上をただよう氷のことを流氷といい、北極や南極周辺でよく発生しているものです。

1912年4月、当時は最新鋭の豪華客船タイタニックが、北大西洋で沈没したのは、氷山に衝突したからです。この氷山も流氷です。

日本周辺では、1月下旬から2月上旬にかけて、北海道のオホーツク海沿岸に流氷が接岸します。

オホーツク海は氷に閉ざされますが、北緯44度に網走市があることを考えると、オホーツク海の流氷は、世界でもっとも低緯度な地方で見られるもの、といことになります。

そのオホーツク海の流氷は、シベリアの大河アムール川の河口でつくられています。

冬のシベリアで冷やされたアムール川の水は、オホーツク海にそそぐと同時に、その行く手をサハリン島(樺太島)にさえぎられます。

そのため、アムール川から流れ込む淡水は、河口とサハリン島に、はさまれた狭い海域にたまるため、その海域は周囲よりも塩分濃度が薄くなり、凍りやすくなるのです。

流氷は、シベリアの寒気に冷やされたアムール川の淡水が、河口の浅い海にたまって氷結するところから始まる その後は風に流されて北海道にまでやってくる

凍る過程で塩分が取り除かれた流氷は、ユーラシア大陸とサハリンを分けるタタール海峡(問宮海峡)を埋めつくして、サハリンを囲むように成長していきます。

タタール海峡を南下する流氷は、サハリンと北海道の間の宗谷海峡(そうやかいきょう)付近までくると、南からの暖流にぶつかるので、それ以上はあまり成長できません。

タタール海峡を北上してオホーツク海に進出した流氷は、広くオホーツク海を埋めつくしていきます。

そのなかには、季節風に押されるように、サハリン島の沿岸に沿って南下するものもあり、それがそのまま、北海道のオホーツク海沿岸へ押し寄せるのです。

流氷は、氷といっしょにアザラシやオジロワシなどを連れてきます。また、植物プランクトンも豊富に含んでいるので、流氷が去ったあとのオホーツク海の海産資源を、豊かにすることにひと役買っています。