鹿児島県の屋久島では平地で4O0Omm、 山中では8000mm以上の雨が降る
夏は台風、冬は雪など、日本では1年を通じて、どこかしらで雨量が多くなっています。最近では高知県が降雨量ランキング上位に上がっています。
特に台風が、日本の雨量を多くする大きな要因となっています。各地の年間降水量を比較すると、約1000~4000mm程度と、差は大きいですが、平均すると、およそ2000mmの降水量があります。
世界の年間平均雨量が700~800mm。これと比べると、日本は雨の多い国といえます。
それは、2000~3000mの山脈が、日本列島の中央にあることが大きな要因なのです。
パリなど欧州の都市では600mm程度のものですが、東京の年間降水量は1600mm以上あります。
あまりに雨が多いので、屋久島では月に35日は雨といわれる
日本で降水量が多いのは紀伊半島や九州南部ですが、そのなかでも多いのは、鹿児島県の大隅半島から約60km南方にある屋久島です。
屋久島には1000mを超える山がいくつもあり、もっとも高い宮之浦岳の標高は1936mあります。
大きな山が海から突きでているようなその形状は、海上を渡る湿った風をどの方向からも受けて、雨が降りやすくなっています。その結果、屋久島では、沿岸部の年間降水量は4000mm程度ですが、山の上のほうでは8000~10000mmもあります。
なお、最近は日本周辺の海水温が高い傾向が続いているので、台風が勢力を弱めずにやってきます。そのため、1つの台風によって記録的な降水量となることもあり、災害が多発することが心配されています。
屋久島は2000m級の山々が、海から突きでたようになっているために、どの方向からも風を受けます。そのため、1年を通じて雨が降ります。その雨が有名な屋久杉などを育てるのです。