山陰地方から北海道まで、広い範囲で大量の雪が降る
日本海側では冬に山陰地方から東北地方、北海道までの広い範囲で雪が降ります。
日本でもっとも降雪量の多い地域は、西から鳥取県の大山周辺、北陸地方の石川県や富山県の山間部、新潟県や群馬県北部、東北地方の各県、北海道です。
北海道を除くと日本で降る雪は、低気圧の影響により、日本海上で水蒸気をたっぷりと吸収したものですので、水分の多い湿った重い雪になります。
そのせいで、屋根に積もった雪により、家屋がつぶされてしまうというような被害も発生します。そのため、雪国で暮らす人たちにとっては、雪下ろしが大切な日課となっています。除雪もまた、しかりです。
得に豪雪地域では、冬の大量の降雪は、人々の生活に大きな影響を与えます。
従って政府は、豪雪地帯対策特別措置法により、豪雪地帯が円滑な市民生活がそこなわれることのないように、さまざまな施策を施す努力をしています。
しかし近年、特に山間部などでは、住民の高齢化による過疎化が進行しており、雪害ともいうべき大量の降雪が、過疎化をいっそう促進してしまうようなことも起こっています。
日本海側での記録的な降雪により、全国の広い範囲でさまざまな被害が発生しています。
多くの自動車が国道上で立ち往生して雪に閉じ込められたり、各地では大きな山崩れによって家屋が倒壊したりしました。
しかし、多くの雪がもたらす水が、豪雪地帯の農業地帯に恩恵をもたらしていることも事実なのです。