ブロッケン現象の名はドイツ中部のブロッケン山から名付けられた

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高い山に登ったときなどに、雲や霧に浮かぶ自分の影の周りにできる光輪を、ブロッケン現象という

高い山などで、背後から射す太陽光が、自分の影の周りに丸く虹のような光の輪ができることがあります。

人だけはなく、空を飛ぶ飛行機でも、ブロッケン現象が発生することもあります。雲にできた飛行機の影の周りにできます。

タイトルにもありますが、ドイツ中部にあるブロッケン山で、神秘的な現象を見ることがあります。

ブロッケン現象を体験するために、高山を目指す信仰登山が行われていました。神奈川県の丹沢山中でのブロッケン現象など、かつてはご来迎と呼ばれて信仰の対象となっていました。山岳信仰の対象となった山は各地にあります。

対象の山はたくさん残されているばかりでなく、現在でも多くの信者を集めています

仏像の背後に描かれる光輪は、ブロッケン現象を表したご来迎なのではないかと思われます。

ブロッケン現象は、虹と同じように、霧や雲の中の水滴が、太陽光を受けてつくられるものです。

それは、虹の原因となる水滴よりも、はるかに小さな水滴によってつくられます。

ブロッケン現象では、水滴に入った太陽光は180度反転して、入射した方向と同じ方向に反射しています。

その仕組みは複雑で、虹の場合とは異なっています。光の後方散乱の作用も、少しありますが、光の多くはトンネリングと呼ばれる現象によって、発生しているものなのです。

トンネリングとは、水滴に当たらずに、すぐそばを通過した光から、水滴にエネルギーが与えられ、水滴の内壁に反射して、ぐるぐると回転して、光がきた方向へ飛びだしていくという、不思議な現象です。