台風・サイクロン・ハリケーンは全て熱帯低気圧。発生場所の違い

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台風、サイクロン、ハリケーンは、どれも同じ熱帯低気圧のこと。発生する場所によって呼び方が異なる

台風は北半球の太平洋西部で発生します。東南アジアから日本周辺の西へ進み、北上してくるものを指します。

日本で台風といわれる熱帯低気圧は、海外でもTyphoon(タイフーン)と英語で表されています。

サイクロン

サイクロンとは、おもにインド洋の南北両半球の赤道周辺で発生する熱帯低気圧を指しています。

太平洋では、南半球のオーストラリアの東の海域で発生するものも、サイクロンと呼んでいます。

インド洋の北半球で発生するサイクロンは、東南アジア諸国やインドのバングラデシュやミャンマーなど、またはパキスタンなどに大きな被害を与えることが多いです。

南半球で発生するものは、その南方に陸がないせいで、付近を航行する船舶を除けば、人に被害をもたらすことは少ないです。

ハリケーン

ハリケーンは、北半球の大西洋の赤道周辺と、東の太平洋で発生します。

太平洋側で発生するハリケーンは、陸から離れるように進んでいきますので、あまり問題はありませんが、大西洋側で発生するハリケーンは、アメリカの南部地方やカリブ海諸国、大西洋岸に大きな被害をもたらすことがあります。

赤道周辺でありながら、南半球の大西洋の南米大陸とアフリカ西岸部では、ハリケーンなどが発生することはありません。

それは、これらの地方では南極海からの冷たい海流が、北上してくるために海水温が低く、そのほかの地域のような熱帯低気圧が発生しないためです。