雲は天気のバロメーター、形状を覚えて予測に役立てよう

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雲のいろいろ

天気は雲によって変化します。

雨を降らせるのは、雲だけではないことを、我々は経験上知っていますが、雲が現れるときは、天気が変わる前兆ですし、雲の種類によって、今後の天気の予測に役立てることができます。

天気を知るには、雲の観察は欠かせません。

夏、雲は地上から、およそ一万二千メートルから、一万三千メートルの高さにできます。

夏は対流圏の天井が高く、冬になると低くなります。

雲形(くもがた)では層雲型と積雲型に大別できます。

層雲型は、水平方向に層状に広がっていくもので、気温や気流が、面状に変化しているときにできやすいのです。

積雲型は、その中で、上昇気流が発生しているため、縦方向に成長します。

このように、雲に関する知識を身につけておけば、より的確な天気判断が可能になります。

雲は10種類に分類されます

雲とは、空気中の水蒸気が冷やされて、発生して小さな水滴が集まったものです。

低い位置にあった空気が、上昇気流によって、上空まで持ち上げられると、気圧の低下に伴い、空気が膨張し、100メートルの高度につき、およそ1℃の割合で、温度が低下し、空気中の水蒸気が、凝結して、小さな水粒(みつぼ)や氷粒(こおりつぶ)ができて、雲をつくります。

上昇気流が発生する要因としては、寒気と暖気がぶつかって、暖気が上昇し発生する、前線性のものがあります。

また、地表が太陽の熱で暖められたり、上空から、重たい空気が流れ込んで、軽い空気を押しのけ、上昇させる、対流性のもののほか、地形や低気圧によるものなどがあります。

一口に雲といっても、さまざまなものがありますが、形によって、国際的に10種類の雲形(雲級)に分類されています。

高い空にできる雲は、巻雲(けんうん)、巻積雲(けんせきうん)、巻層雲(けんそううん)の3種類です。

これらは、小さな氷晶(ひょうしょう – 氷の結晶)が集まったものです。

その下方には、高積雲(こうせきうん)、高層雲(こうそううん)、乱層雲(らんそううん)の3種類があります。

さらにその下方には、層雲(そううん)、層積雲(そうせきうん)、そして、地上付近から高く立ち上がる雲に、積雲(せきうん)、積乱雲(せきらんうん)があります。

高度が低い位置で発生する雲は、水粒(みつぼ)でできています。

これら雲のうち、前線が近づきつつあることを、最初に知らせるのが、高層にある巻雲や巻積雲です。

このような雲が出現しますと、太陽に暈(かさ)がかかり、徐々に天気が悪くなっていきます。

高層雲や積乱雲は、温暖前線などの前線面に沿って、空気が上昇しているときに発生するため、前線が接近していることがわかります。

積乱雲が発生しますと、ときには雷も伴い、強い雨を降らせることがあるのは、よくご存じだと思います。