梅雨の頃は
梅雨の時期は、毎日毎日、雨や曇天が続くことが多いですね。
一口に梅雨といっても、年によって、雨の降り方が違ったり、同年でも、梅雨の前半と後半では、タイプが変わったりすることがあります。
また、梅雨の期間は、ずっと同じ天候が続くわけではなく、雨の降り方など、少しずつ、パターンが変化していくのが常です。
梅雨は、大きく分けると、陰性と陽性があります。
陰性タイプは、気温が低めで、弱い雨が降り続いたり、重く垂れ込めた、曇り空が連続するなど、陰鬱な梅雨のイメージどおりの天候です。
北日本や東日本の梅雨は、このタイプで、西日本などでは、梅雨の初期は、陰性タイプであることが多いです。
これに対して、陽性タイプは、気温が高く、梅雨時期としては、よい天気が多いのが特徴です。
しかし、雨が降るときは、激しく、大雨になることが少なくありません。
西日本では、このタイプの梅雨が多く、北日本や東日本でも、梅雨の末期には、このタイプになりやすいです。
なお、陰性タイプの梅雨で、オホーツク海高気圧の勢力が強いときには、冷たく湿った空気が、東北や関東地方に吹き付け、農作物に冷害をもたらすこともあります。
梅雨は、梅雨入りから、梅雨明けまでを、4期に分けることができます。
梅雨の第1期
5月中旬から、下旬までの半月間。
この時期は、南西諸島付近に、梅雨前線が現れ、沖縄地方が梅雨入りします。
梅雨の第2期
6月上旬から、中旬まで。
梅雨前線が北上します。
西日本から東日本までの、広い地域が梅雨入りし、本格的な梅雨の時期にはいりますが、第2期の終わりから、第3期の間には、一時的には、晴天が続く、梅雨の中休みがあります。
梅雨の第3期
6月下旬から、7月上旬。
第3期は、梅雨前線が本州に居座り、梅雨が本格化します。
集中豪雨が起きやすい時期です。
梅雨の第4期
7月中旬から、下旬まで。
太平洋高気圧の勢力が強くなり、気温が上昇します。
梅雨前線が北上して、西日本から、順次、梅雨明けしていきます。