天候と季節の変化 – 湿舌(しつぜつ)が大量の水蒸気を梅雨前線に供給

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集中豪雨のころは

湿舌とは、南方から日本列島に入り込む、多量の水蒸気を含んだ暖かい気流。しばしば集中豪雨をもたらす。◇天気図では舌状に伸びる形で表されることからいう。

梅雨が末期に近づくと、陰性タイプの梅雨の場合でも、次第に雨の降り方が、強さを増してきます。

太平洋高気圧の勢力が強まり、南の海上の暖かい空気が、梅雨前線に向かって、流れ込むようになるためです。

一定の狭い範囲の地域に、短時間で、大量の雨が降る集中豪雨は、梅雨の末期のほか、秋雨前線と台風によって、引き起こされることが多いです。

集中豪雨は、水蒸気を大量に供給する空気の流れと、水蒸気を上空まで持ち上げる、強く維持した、上昇気流などの条件が重なって発生します。

梅雨時の集中豪雨は、梅雨前線に向かって、南西の熱帯の海上から、湿舌と呼ばれる、熱く湿った空気が流れ込み、梅雨前線の中にある、発達した積乱雲を刺激し、狭い範囲の地域に、短時間で、大量の雨を降らせます。

集中豪雨は、局地的な気象現象であるため、予測や予報が難しいといった、側面もあります。

集中豪雨によって降る雨の量は、一般的な概念を超えるほどすさまじいです。

1時間に30㎜程度の雨は、近頃耳にしますが、その雨は、単純計算で、10㍍平方の面積の土地に、1時間で、3㌧強の水が貯まることを意味しており、それだけの量の雨水が、排水溝や小川に流れ込むと、すぐにあふれてしまいます。

50㎜程度の雨であれば5㌧、100㎜の猛烈な雨であれば10㌧、市街地が一気に水浸しになるのも、無理はありません。

最近では200㎜、300㎜などと耳することも多く、想像を絶する雨量なのです。

都市構造そのものが、集中豪雨による被害を拡大している側面もあり、かねてから指摘されています。

土地や道路から川底まで、コンクリートで固められているため、土地が水を吸収して、貯水タンクの役割をはたせず、降雨がそのまま流れ下るため、氾濫をまねき、地下まで掘り下げてつくった、家屋では、人命までも失われる事故までも起きています。

雨の降り方も、ヒートアイランド現象によって、ごく狭い地域に、大量の雨が降るケースも増えており、今後とも、十分に、注意しなければならない状況なのです。

そんな中、東京都、渋谷駅地下の、貯水施設が稼働するといったニュースもありました。20年に一度の大雨に耐えられるということです。

渋谷のような、谷間の都市で、水害を防ぐには、このよう貯水タンクを、多くつくる必要があるでしょう。