天候と季節の変化 – 太平洋高気圧の勢力が夏の天気を左右する

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夏の天気の特徴

梅雨が明けると、本格的な夏がやってきます。

日本は、地球上で最も大きな、ユーラシア大陸の東端に、太平洋を東に臨む格好で位置する地理的条件から、大陸性気団(たいりくせいきだん)と海洋性気団の、両方の影響を受ける東岸気候です。

そのため、日本の夏は、中緯度帯でありながら、高温多湿の特徴を持っています。

大陸性気団(たいりくせいきだん)とは、大陸に発生する乾燥した気団。 大陸気団ともいう。 発生する地域によって,寒帯大陸性気団と熱帯大陸性気団に分けられる。 寒帯大陸性気団は冬季のシベリア大陸やアラスカ,カナダで発生し非常に低温で乾燥しており,下層では放射冷却によって気温が逆転している(※コトバンクより引用)

海洋性気団とは、大洋上で発生した気団。水蒸気の補給が多いため下層部は湿潤である。日本に影響を与える気団のうちではオホーツク海気団,小笠原気団がその例で,オホーツク海気団は寒冷で湿潤な寒帯気団,小笠原気団は温暖で湿潤な熱帯気団である。(※コトバンクより引用)

東岸気候とは、中緯度の大陸の東岸に特徴的な気候。西岸気候に比べると大陸性気候の特徴が強く現れ,冬寒く夏暑い。降水量は多く特に夏に多い。季節風が発達しやすく熱帯低気圧の影響も受けやすい。日本の気候は東岸気候。(※コトバンクより引用)

日本の夏は、南高北低の気圧配置となり、暑い夏が続きます。

この天気を決定づけているのが、太平洋高気圧です。

その勢力は、7日から10日程度の周期で、強まったり弱まったりするため、日本の気候も、それに伴って変化します。

太平洋高気圧の勢力が強いと、晴天が続き、真夏日や、熱帯夜が繰り返されますが、勢力が弱まると、北方を低気圧が通過し、東高西低の気圧配置となり、雷雨が発生するようになります。

9月の上旬には、秋雨前線が南下し、夏から秋へと季節が移っていきます。